PSD は Adobe® Photoshop® 独自のグラフィック ファイルのファイル名の拡張子です。このイメージ形式では、最終的なイメージを取得するためにスーパーインポーズされたイメージの複数レイヤをサポートしています。各画層は R、G、B、マスクなどのチャネルをいくつでも持つことができます。複数レイヤによって幅広い特殊効果を出すことができるので、これはたいへん強力なファイル形式です。
Adobe では、スーパーインポーズされたレイヤのモードが多数用意されています。法線、暗くする、明るくする、差、乗算、スクリーン、ディゾルブ、ハードライト、色相、彩度、色、明度、オーバーレイ、ソフトライトです。
PSD ファイルは、ビットマップ、ビューポート バックグラウンドなどとして使用できます。PSD ファイルにはレンダリングできません。
3ds Max では、Photoshop 形式をサポートしており、この形式のイメージ レイヤを、合成されたグラフィック全体としてだけでなく、ビットマップとしても使用できます。
Photoshop は 1 チャネル当たり 1ビット、8 ビット、16 ビットのイメージ(それぞれ 1 ビット、24 ビット、48 ビットの RGB イメージ)をサポートしています。 3ds Max は、1 チャネル当たり 8 ビットまたは 16 ビットの PSD イメージをサポートしています。 (実際には、チャネル当たり 1 ビットでのイメージはごくわずかです。) Photoshop は 1 チャネル当たり 16 ビットのイメージをロードできますが、レイヤは常に 1 チャネルにつき 8 ビットです。
3ds Max では、以下のモードで保存された .psd 形式のファイルをサポートします。
以下に示す Photoshop のモードは、3ds Max ではサポートしていません。
イメージ レイヤ以外のレイヤ(テキスト レイヤなど)はサポートされていません。Photoshop では、イメージ以外のレイヤをラスタライズして、イメージにすることができます。
Photoshop での処理を必要とするイメージ レイヤ間の合成オプションはサポートされません。
PSD ファイルをビットマップとして開くと、イメージの使用方法を選択するダイアログ ボックスが表示されます。
[集約されたレイヤ](Collapsed Layers)はイメージ全体を表示
[個別のレイヤ](Individual Layer)は、選択可能なレイヤのリストを表示
[完全なフレーム](Full Frame)オンにすると、レイヤ全体がビットマップとして使用されます。 オフにすると、レイヤの中で、イメージ データが占める部分だけが使用されます。既定値ではチェックマークが付いています。