チェーン内のすべてのボーンまたは階層リンク オブジェクトのパラメータを調整するには、いずれかのボーンまたはオブジェクトを選択して[モーション](Motion)パネル [パラメータ](Parameters)でパラメータ値を調整します。調整結果は、同じ階層内のすべてのボーンまたはオブジェクトに適用されます。
「履歴従属(HD) IK ソルバ」を参照してください。
この領域内の設定項目は、[カスタマイズ](Customize)メニュー [基本設定](Preferences) [インバース キネマティック](Inverse Kinematics)と共通です。エンド エフェクタとチェーンの最後のリンクの間にある位置と回転を変更するしきい値を設定します。
階層チェーンを作成したときのボーンまたはオブジェクトの最初の位置が「初期状態」です。この領域内のオプションを使用すると、初期状態の表示や変更、およびロックを実行できます。領域内の 2 つのオプションが選択されていない場合(既定値)、エンド エフェクタの変換は、チェーン内の他の関節の変換とは異なります。エンド エフェクタを割り当てられた関節を選択して変換すると、実際にはエンド エフェクタが変換されることになり、関節が IK ソリューションで変換されます。その結果、ビューポート内のボーンまたはオブジェクトの位置は変更されますが、初期状態は変化しません。一方、エンド エフェクタを割り当てていない関節を選択して変換すると、初期状態が変更されます。
[初期状態を表示](Show Initial State)は初期状態を表示したり、ボーンまたはオブジェクトの初期状態をエンド エフェクタで調整する場合に選択します。このオプションは、IK コントロールを使用して[階層](Hierarchy)パネル内に関節制限を設定する際に利用できます。制限を設定すると、ただちに関節がその位置まで移動します。既定値、すなわち[初期状態を表示](Show Initial State)チェック ボックスにチェックマークが付いていない場合は、ボーンまたはオブジェクトの初期状態を選択し、エンド エフェクタを使用せずに変更することができます。ただし、エンド エフェクタが割り当てられたボーンまたはオブジェクトを選択するとエンド エフェクタが変換され、IK ソリューションが実行されます。関連付けられたオブジェクトの初期状態は変更されません。このオプションを選択すると、関連付けられたオブジェクトの初期状態を変換できます。
この領域内のオプションは、エンド エフェクタ変換時の IK の計算方法を指定します。
この領域内のオプションは、接合軸と関節制限の表示を制御します。回転関節やスライディング関節がアクティブな場合([階層](Hierarchy) [IK]パネルの[回転関節](Rotational Joints)ロールアウトまたは[スライディング関節](Sliding Joints)ロールアウトで[アクティブ](Active)チェック ボックスにチェックマークが付いている場合)には、アクティブな軸を示すオレンジ色の線が表示されます。更に、その関節に制限が設定されている場合は、制限の開始点および終了点を示すオレンジ色の小さなボックスが 2 つ表示されます。スライディング関節の場合は、ボックスは軸ロッドに表示されます。回転関節の場合は、ボックスはオレンジ色の線の端に表示されます。
この領域内のオプションを使用すると、位置エンド エフェクタや回転エンド エフェクタを任意の関節に追加したり削除することができます。これらのオプションの設定は、選択している関節のみに適用されます。エンド エフェクタは、IK チェーンが従属するオブジェクトです。エンド エフェクタには、位置と回転の 2 種類があります。いずれも互いに直交する 3 本の青い直線として関節位置に表示されます。これらのエンド エフェクタの両方またはいずれかを設定した関節を選択し、エンド エフェクタの種類に応じて変換を実行すると、当該するエンド エフェクタのみが変換されます。エンド エフェクタの変換後、チェーン内のオブジェクトがエンド エフェクタに追随し、IK が完了します。
エンド エフェクタを割り当てていない関節の変換や、エンド エフェクタの種類に合致しない変換では関節自体が変換され、その初期状態が変更されます。
[作成](Create)選択されているノードに位置エンド エフェクタを作成します。
削除選択されているノードから位置エンド エフェクタを削除します。
[作成](Create)と[削除](Delete)は機能的には[位置](Position)の各ボタンと同様です。ただし、位置エンド エフェクタではなく、回転エンド エフェクタが対象になります。 IK の回転を実行するには、まず回転エンド エフェクタを追加し、[回転](Rotate)ボタンで追加したエンド エフェクタを回転させます。
エンド エフェクタをシーン内のオブジェクトにリンクします。エンド エフェクタ自体はオブジェクトではないため、設定したリンクはトラック ビューには表示されません。リンクしたエンド エフェクタは、親オブジェクトの変換を継承します。