衝突プロパティ

[衝突プロパティ](Collision Properties)は、布のシミュレーションの中で衝突オブジェクトをどのように動作させるかをコントロールします。布のオブジェクトは、衝突オブジェクトによって反り返ったり、巻きつけられたり、裂かれたりします。

インタフェース

深度

衝突オブジェクトの衝突の奥行き。布の一部が衝突オブジェクト内部でこの奥行きに達すると、シミュレーションは、布をメッシュの外に押し出そうとしなくなります。この値は、3ds Max 単位で計測されます。

オフセット

布オブジェクトと衝突オブジェクトとの間で維持される距離。この値を非常に小さくすると、衝突メッシュが布の下から突き抜けます。値を非常に大きくすると、布地が衝突オブジェクトの一番上に浮いているかのように見えます。この値は、3ds Max 単位で計測されます。

[動的摩擦]

この特定のソリッド オブジェクトと布との間の動的摩擦。値が大きくなると摩擦係数が大きくなり、布地がオブジェクトをスライドしにくくなります。値が小さくなると、絹がそうであるように、布地がオブジェクトを滑り落ちやすくなります。この値は、[固体摩擦を使用](Use Solid Friction)が有効に設定された布オブジェクトとの対話処理にのみ使用されます。それ以外の場合、摩擦係数値は、布自身のプロパティから取得されます。

静止摩擦

布とソリッド オブジェクト間の静止摩擦です。布が固定位置にある場合、この値は布がそこにとどまる、またはそこから離れる能力を制御します。この値は、[固体摩擦を使用](Use Solid Friction)が有効に設定された布オブジェクトとの対話処理にのみ使用されます。それ以外の場合、摩擦係数値は、布自身のプロパティから取得されます。

衝突を有効

このオブジェクトがシミュレーション内に存在することを許可しつつ、その衝突を有効または無効にします。これは、サーフェス コンストレイントの作成にオブジェクトを引き続き使用できることを意味します。

布を切断

オンにすると、衝突オブジェクトはシミュレーションの中で布と交差した場合に、この布を切断します。布のオブジェクトが縫い目または頂点のグループに沿って裂けるように設定しておく必要があります。既定値ではチェックマークが付いていません。

ヒント: [布を切断](Cuts Clot)をオンにしたら、[衝突を有効](Enable Collisions)をオフにします。多くの場合は、このように設定することで非常にリアルな結果を得ることができます。