このダイアログ ボックスでは、3ds Max での、マテリアルに組み込まれているビットマップのプロキシ バージョンの作成方法と使用方法を決定できます。 また、ビットマップ ページングの有効、無効を切り替えることができます。
プロキシの主な使用目的は、ビューポートでのシーンの構築および編集時に、ビットマップ テクスチャが必要とするメモリ量を削減することですが、プロキシはレンダリング時にも使用することができます。
注: このトピックの冒頭で説明した[プロキシ解像度を設定](Set Proxy Resolution)コマンドのいずれかを使用してこのダイアログ ボックスを開いた場合、タイトルは[ビットマップ プロキシの各ビットマップ解像度](Per-Bitmap Resolution for Bitmap Proxies)に変わり、[プロキシ システムを有効](Enable Proxy System)チェック ボックスは[グローバル設定を使用](Use Global Settings)に変わります。この場合、設定できるのはプロキシ解像度だけです。
[プロキシ解像度](Proxy Resolution)領域
このダイアログ ボックスの最初のチェック ボックスのラベルと機能は、ダイアログ ボックスを[設定](Setup)コマンドまたは[グローバル設定](Global Settings)コマンドと、[プロキシ解像度を設定](Set Proxy Resolution)のどちらで開いたかによって異なります。
- [プロキシ システムを有効](Enable Proxy System) プロキシ システムを使用するかどうかを切り替えます。オフにすると、3ds Max では元のフル解像度のマップのみが使用されます。 グローバル バージョンのダイアログ ボックスでのみ使用できます。
- [グローバル設定を使用](Use Global Settings) オンにすると、プロキシ システムは、ダイアログ ボックスのグローバル バージョンで設定されたとおり、プロキシ代用の対象となるすべてのビットマップに同じ設定を適用します。オフにした場合は、[マップサイズをオリジナルの...](Downscale Map to...)設定(以下を参照)を使用して、[プロキシ解像度を設定](Set Proxy Resolution)を呼び出す前にハイライト表示したビットマップにのみ解像度を指定します。ビットマップ別バージョンのダイアログ ボックスでのみ使用できます。
- マップサイズをオリジナルの ... サイズに縮小(Downscale map to [...] original size.)
- このドロップダウン リストでは、プロキシ システムがビットマップを縮小する比率を選択できます。選択肢は、[フル](Full)(縮小なし)、[1/2]、[1/3]、[1/4]、[1/8]です。縮小率が高いほど、特にマップの多いシーンでメモリを節約でき、速度も向上しますが、マップは見えにくくなります。
[プロキシ システム](Proxy System)領域
これらの設定は、このトピックの冒頭で説明した[設定](Settings)または[グローバル設定](Global Settings)コマンドを使用してダイアログ ボックスを開いた場合にのみ使用できます。
- オリジナル マップの最大の寸法がこのサイズを超えた場合のみプロキシを使用 ... ピクセル(Use proxy only if the original map's largest dimension is greater than [...] pixels.)
- 指定したサイズよりも小さいビットマップは縮小しないようにします。小さいマップを縮小しても、あまり効果はなく実用的ではありません。
すべてのビットマップに対してプロキシを作成するには、これを 0 に設定してください。
- レンダリング モード
- レンダリング時にプロキシを使用するかどうかを指定します。ドロップダウン リストには以下のオプションがあり、それぞれ各モードの説明になっています。
-
[プロキシのレンダリング (高パフォーマンス、低メモリ)](Render with Proxies (High Performance, Low Memory))
-
[フル解像度イメージのレンダリングをメモリに保存 (高パフォーマンス、高メモリ)](Render with Full Resolution Images and Keep them In Memory (High Performance, High Memory))
-
[フル解像度イメージのレンダリングをメモリから解除 (低パフォーマンス、低メモリ)](Render with Full Resolution Images and Free them from Memory (Low Performance, Low Memory))
- プロキシ キャッシュ フォルダ
- この読み取り専用フィールドには、3ds Max がプロキシ ビットマップ ファイルを格納するパスが表示されます。 このパスを変更するには、[ユーザ パスの設定](Configure User Paths) [ファイル I/O](File I/O)に移動し、[BitmapProxies]の内容を編集します。
[テクスチャおよびレンダリング イメージのメモリ オプション](Textures and Rendered Images Memory Options)領域
- 大きいイメージをディスクにページ (メモリー節約)
- オンにすると、3ds Max は、大きなビットマップ テクスチャまたは大きなレンダリングを処理するときに、ディスク上のページ ファイルを使用します。 これにより、ややパフォーマンスが低下しますが、メモリを節約することができます。既定値ではチェックマークが付いています。
- ページ ファイルの場所
- このフィールドには、ページ ファイルが保存されるフォルダのパス名が表示されます。
ページ ファイルの場所を変更するには、[システム パスを設定](Configure System Paths)コマンドを使用します。
- [OK] 今すぐプロキシを生成
- ダイアログ ボックス設定で指定されたとおりにプロキシ ビットマップを生成し、ダイアログ ボックスを閉じます。
- [OK] 後でプロキシを生成
- ダイアログ ボックスの設定を保存してダイアログ ボックスを閉じますが、プロキシ ビットマップは生成しません。プロキシは、[アセット トラッキング](Asset Tracking)ダイアログ ボックスから、[選択されたプロキシを生成](Generate Selected Proxies)/[不適切なプロキシを生成](Generate Stale Proxies)を使用して手動で生成する必要があります。
- キャンセル
- 変更された設定を保存せずにダイアログ ボックスを閉じます。