[回転](Rotation)オペレータ

[回転](Rotation)オペレータを使用すると、イベント実行中のパーティクルの方向を設定したりアニメートできます。オプションでランダムに変動させることもできます。方向は 5 つの異なるマトリクスで適用できます。このうち 2 つはランダムで 3 つは明示的なマトリクスです。一部のオプションでは、指定された方向からのランダムな変動や発散を設定できます。

パーティクルをスピンさせるには、[スピン](Spin) オペレータを使用します。

インタフェース

ユーザ インタフェースは、[パーティクル ビュー](Particle View)ダイアログ ボックスの右側のパラメータ パネルに表示されます。

[行列の方向](Orientation Matrix)領域

[行列の方向](Orientation)ドロップダウン リスト
[行列の方向](Orientation Matrix)ドロップダウン リストには、パーティクルをランダムな方向に設定できるオプションや、3 通りの方法のいずれかを使用して方向を指定するオプションが含まれています。既定値は[ランダム 3D](Random 3D)です。
  • [ランダム 3D](Random 3D) 各パーティクルを任意のランダムな 3D 方向に設定できます。
  • [ランダム水平](Random Horizontal) 各パーティクルを、Z 軸に対してのみ任意のランダムな 3D 方向に設定できます。X 軸と Y 軸を中心とする回転は([発散](Divergence)を使用しない限り)変更できません。したがって、パーティクルは垂直のままです。
  • [ワールド空間](World Space) 方向がワールド座標スペース内で指定されます。

    [X]/[Y]/[Z]設定を使用して、すべてのパーティクルの方向を指定します。

  • [速度スペース](Speed Space) パーティクル方向の座標スペースは、イベントに入ったときのパーティクルの方向によって決まります。

    既定値では、[速度](Speed)オペレータ [アイコンの矢印に沿う](Along Icon Arrow)オプションを使用すると、パーティクルは発生時にまっすぐ下向きに設定されます。

    [X]/[Y]/[Z]設定を使用して、すべてのパーティクルの方向を指定します。

  • [速度スペース フォロー](Speed Space Follow) パーティクルがイベント内に存在する間、パーティクル方向の座標スペースが継続して決定されます。したがって、既定値では、パーティクルは絶えず自分の移動方向に「向き」を設定します。

    たとえば、[ターゲット探査](Find Target)テストを既定の[Event 01]に追加し、ターゲットを横向きに移動させ、[回転](Rotation)を[速度スペース フォロー](Speed Space Follow)に設定した場合、パーティクルは、発生時には[速度](Speed)オペレータによる方向設定のとおりにまっすぐ下向きで、次第に自分の移動方向に合わせて(ターゲットの方向に)向きを変えていきます。

    [X]/[Y]/[Z]設定を使用して、すべてのパーティクルの方向を指定します。[発散](Divergence)の設定は、[速度スペース フォロー](Speed Space Follow)の使用時は使用できません。

[X]/[Y]/[Z]
パーティクルのローカル軸を中心とした基本方向を設定します。[ランダム 3D](Random 3D)オプションと[ランダム水平](Random Horizontal)オプションには使用できません。
発散
パーティクル方向の変動範囲(角度)を定義します。実際の偏差は、この範囲内でランダムに計算されます。[ランダム 3D](Random 3D)オプションと[速度スペース フォロー](Speed Space Follow)オプションには使用できません。既定値は 0.0 です。
軸への発散を制限
このチェック ボックスにチェックマークが付いている場合、発散を適用する軸を[発散軸](Divergence Axis)コントロールで設定できます。チェックマークをはずすと、パーティクルごとにランダムな軸が使用されます。[ランダム 3D](Random 3D)オプションと[速度スペース フォロー](Speed Space Follow)オプションには使用できません。既定値ではチェックマークは付いていません。
発散軸
[X]/[Y]/[Z]設定を使用して、発散を適用する軸を設定します。既定値は 1、0、0 です。指定できる範囲は -1.0 ~ 1.0 です。

ワールド軸の 1 つを指定するには、対応するパラメータをゼロ以外の任意の値に設定し、その他はゼロに設定します。負の値の場合は軸が反転します。これらの数値が意味を持つのは、X 軸、Y 軸、Z 軸のいずれとも異なる軸を使用する場合です。この場合は、ゼロ以外の値を複数指定します。その効果はそれぞれの値の比によって決まります。たとえば、軸を正の X 軸と Y 軸の間の中間地点に向ける場合は、[X]と[Y]に同じ正の値を設定します。実際の数値は問題ではありません。同様に、軸を X 軸から Y 軸方向へ 30 度(角度の 1/3)に設定するには、[Y]値を[X]値の 2 倍に設定します。たとえば、[X]を 0.2 で [Y]を 0.4、または[X]を 0.5 で [Y]を 1.0 に設定します。

[独自性](Uniqueness)領域

[独自性](Uniqueness)の設定は、[ランダム 3D](Random 3D)オプションや[ランダム水平](Random Horizontal)オプションによる方向のランダム化、および[発散](Divergence)にも影響を及ぼします。

シード
ランダム化の値を指定します。
新規
ランダム化する式を使用して新規シードを計算します。