3ds Max/3ds Max Design 2015 以降の Backburner 2015.0.2_1699 は、足りない DLL、マップ、外部参照(XRef)を検出すると、既定では警告としてレポートし、レンダリング ジョブを続行します。Backburner でこれらをエラーとしてレポートし、レンダリング ジョブを中止するには、次の操作を行います。
[ネットワーク ジョブの割り当て](Network Job Assignment)ダイアログ ボックスでの設定に関係なく、サーバにはいつでも新しいジョブを割り当てることができます。
灰色のアイコンは、サーバが現在レンダリングに使用できない状態にあることを表します。この状態は、たとえば次のような理由から発生します。
これらの状況を訂正しても、サーバがまだ使用できない場合は、問題のコンピュータすべてでサーバの実行を停止してください。そして、数秒後にサービスを再起動してください。このようにすると、サーバが「一掃」され、問題が解決されることがあります。その後、[ネットワーク ジョブの割り当て](Network Job Assignment)ダイアログ ボックスで[リフレッシュ](Refresh)ボタンをクリックし、そのサーバに関する最新の情報を表示させてください。
黄色のアイコンは、サーバが他のジョブをレンダリングしており、ビジー状態であることを表します。サーバがビジー状態でない場合は、[キュー モニタ](Queue Monitor)を開き、キューにジョブがないことを確認してから、マネージャに接続してください。キューにレンダリング ジョブがないのに、ビジー状態のフラグが付いている場合は、サーバを実行している問題のコンピュータをいったん停止し、数秒後にサービスを再起動します。
ジョブのネットワーク レンダリング中にサーバが失敗する理由はさまざまです。これらの原因の多くは、『Autodesk Backburner User Guide』の「Troubleshooting」(www.autodesk.com/backburner-documentation)で説明されています。サーバ側での失敗につながる 3ds Max 固有の原因は、テクスチャ座標を含まないシーンがあることです。
エラーはすべて適切なログ ファイルに書き込まれます。ログ ファイルの詳細については、『Autodesk Backburner User Guide』の「Configuring Backburner Log Files」(www.autodesk.com/backburner-documentation)を参照してください。
エラーが発生したサーバを選択したときに[キュー モニタ](Queue Monitor)の[エラー](error)タブに表示される 3ds Max に関するエラー メッセージのいくつかを、考えられる原因とともに次に示します。
ERR: ----- レンダリング エラー:
ERR: D:¥MAPS¥3DS.CEL [これはサブミットされたシーンでのマップの位置](where this is the location of a map in the submitted scene)
サーバは指定されたローカル パスで 3ds.cel を見つけられませんでした。すなわち、このマップはネットワーク レンダリング用に正しくパス設定されていません。この問題を解決するには、次のいずれかの方法を実行します。
ERR: オブジェクト (UVW 1): Sphere01 はテクスチャ座標が必要で、これがないと正しくレンダリングされないことがあります。
シーンを開き、テクスチャ座標にエラー オブジェクトが割り当てられていないか確認します。これはオブジェクトに[UVW マップ](UVW Map)モディファイヤを追加するだけの簡単な作業です。
ERR: フレーム エラー
指定のオブジェクトをサーバでレンダリングするには、そのオブジェクトにテクスチャ座標が適用されていなければなりません。
ERR: ロード エラー: DLLがみつかりません
このエラーに続いて、そのシーンに不足している DLL もリストされているはずです。このエラーは、ジョブをレンダリングするためにサーバが必要とするファイルが利用できる状態にないことを示しています。そのジョブで使用しているすべてのプラグイン DLL が、ジョブのレンダリングを行うすべてのサーバ上にあるかどうかを確認してください。
ERR: ジョブが見つかりません。削除してもよろしいですか?
ジョブを削除する場合、マネージャはすべてのクライアント(モニタ)にジョブの変更を伝える通知を送信します。これは、ジョブが終了、中断、再開したときなどに送信されるメッセージと同じものです。モニタはマネージャに対して順番にジョブ ステータスを要求します。ところが、マネージャはジョブを見つけられず(削除されているので)、このエラーをモニタに返します。
ERR: デバイスの準備ができていません。(0 × 15)
ERR: フレーム エラー
サーバは出力ファイルを書き出せませんでした。「Targa」は出力ファイル形式を表しています。この部分は、選択した出力ファイルの種類によって異なります。このエラーが発生する原因はいくつか考えられます。Backburner サーバを Windows サービスとしてインストールして実行している場合は、そのサービスが記録されているユーザ アカウントが適切な権限を持っているか確認してください。管理者権限を持つユーザ アカウントを推奨します。
Rebooting 3ds Max by force due to load timeout. (ロード時間の時間切れのため 3ds Max をリブート中)
サーバが、[3ds Max のロードを待機](Wait For 3ds Max To Load)または[3ds Max のレンダリングを待機](Wait For 3ds Max To Render)に指定された値を超過しました。この問題は、大きいファイルをネットワーク上でレンダリングしようとしたときによく起こります。[拡張設定](Advanced Settings)ダイアログ ボックスでこの 2 つの値を大きくしてください。
ネットワーク レンダリング ジョブの出力タイプが AVI、MOV ファイル、または単一ユーザ デバイスの場合は、ジョブを 1 つのサーバにしか割り当てられません。ジョブのファイル出力タイプによって、[ネットワーク ジョブの割り当て](Network Job Assignment)ダイアログ ボックスの内容は変わります。たとえば、上記のいずれかのファイル形式でネットワーク レンダリングの出力を行う場合は、[すべて](All)ボタンと[なし](None)ボタンは表示されず、ダイアログ ボックスのタイトル バーに「Single(単一)」という文字が表示されます。
出力タイプが AVI または MOV ファイルのジョブがなんらかの理由で中断した(非アクティブ化したか、コンピュータがダウンした)後で再度レンダリングを行うと、最初のフレームから再開します。これらのファイル形式では、続きのフレームを後ろに追加することはできません。
ネットワーク レンダリングによる分散パワーを活用するには、まず一連の Targa ファイルにレンダリング結果を出力します。Targa ファイルを、空の 3ds Max シーンのアニメートされたバックグラウンドとして使用するか、[ビデオ ポスト](Video Post)のイメージ入力イベントとして使用して、シーケンスをレンダリングして必要な出力タイプ(たとえば AVI)に出力してください。
「設定ファイルの抽出中のエラー」
このエラーは、通常 Backburner アプリケーションのインストールが壊れて誤ったレジストリ設定になったために起こります。
3ds Max の Backburner コンポーネントを再インストールするか、システム レジストリを手動で編集します。
レジストリの編集:
ネットワーク レンダリングができません。Backburner が見つからないか、インストールされていません。
このエラー ダイアログが表示されるのは、Backburner へのパスがパス環境変数に正しく設定されていないか、Backburner がすべて失われているためです。
パス変数が正しく設定されているかどうかを調べ、Backburner の最新バージョンがインストールされていることを確認します。
Backburner 用 3ds Max プラグイン インスタンスの作成エラー
¥backburner¥network¥nrapi.conf ファイルの PlugPath セクションに 3ds Max へのパスが設定されていません。
¥backburner¥network¥nrapi.conf ファイルがあることを確認し、PlugPath を調べます。PlugPath は次のようになっていなければなりません。
PlugPath=C:/Program Files/Autodesk/Backburner/
エラー メッセージに @#$$#@ が含まれている
このエラーは、nrres.dat ファイルが見つからない場合や破損している場合に発生します。このファイルは C:¥Program Files¥Autodesk¥Backburner¥Network にあります。
問題の発生していない他のシステムから nrres.dat ファイルをコピーするか、Backburner を再インストールします。