ディザリング

多数の色を持つパレットのイメージを少数の色を持つパレットのイメージに変換する場合は、ディザリングにより異なる色のピクセルを混合することでパレット内にない色をシミュレートします。

右側の正方形は、ディザリングを示しています。

ディザリングを使用すると、ピクセルを混合して 2 つの色の範囲のエッジを滑らかにブレンドすることもできます。

8 ビット表示(256 色)の限定された色にレンダリングする場合は、ディザリングをオンに切り替えるオプションもあります。ディザリングでは、カラー グラデーションのバンド効果を防ぐことができます。ディザリングすると 8 ビット ファイル サイズが大きくなり、アニメーションの再生速度が遅くなることがあります。ディザリングをオンにする前に、マップをシーンのフラットなエリアに適用してバンド効果が排除されるかどうか確認してください。

既定値の場合、3ds Max では、64 ビット カラー出力でレンダリングされます。このため、トゥルーカラー(24 または 32 ビット カラー)にディザリングするオプションもあります。[ディザ フルカラー](Dither True Color)オプションはトゥルーカラー表示で最高品質を提供します。

ディザリングは、[基本設定](Preferences)ダイアログ ボックスの[レンダリング](Rendering)パネルでオンまたはオフにします。ビデオ ポストでシーンのモーション ブラーのディザリングを設定することもできます。ここでは、ディザリングによって個々のイメージにスムージング効果が与えられて、「ブラー」が施されます。ビデオ ポスト ディザは、[シーン イベントを追加](Add Scene Event)ダイアログ ボックスで、ディザ全体に対する割合(パーセント)で設定します。