AutoCAD 2017 の新機能の概要

対象製品: 2017.1 Update 以降

AutoCAD 2017 で行われた変更の概要は次のとおりです。

スムーズなマイグレーション

マイグレーションの管理が容易になりました。新しいマイグレーション インタフェースは AutoCAD のカスタマイズ設定をグループおよびカテゴリに編成し、それにより、マイグレーションの概要レポートを生成することができます。

PDF のサポート

PDF ファイルから現在の図面に、ジオメトリ、塗り潰し、ラスター イメージ、TrueType 文字を読み込むことができます。PDF データは、現在の図面にアタッチされている PDF から読み込むことも、指定した PDF ファイルから読み込むこともできます。データの精度は、PDF ファイルの精度、およびサポートされているオブジェクトのタイプによって制限されます。PDF 尺度、画層、線の太さ、色など、一部のプロパティは、維持することができます。SHX フォントの文字は PDF でサポートされていないため、追加のツールのマルチ テキストに PDF ジオ メトリを変換するには、マルチ テキストオブジェクトを結合するには追加されました。

主要コマンド: PDFIMPORT[PDF 読み込み]

デザイン ビューを共有

デザイン ビューを、Autodesk A360 内の安全な、匿名の場所にパブリッシュすることができます。DWG ファイルそのものを配布することなく、生成されたリンクを指定したメンバーに通知することにより、設計のビューを共有することができます。これらのビューへのアクセスは、対応する任意の Web ブラウザによって提供され、Autodesk A360 のアカウントを所有している必要も、特別なソフトウェアをインストールする必要もありません。対応しているブラウザは、Chrome、Firefox、および WebGL 3D グラフィックスをサポートしているその他のブラウザです。

主要コマンド: ONLINEDESIGNSHARE[オンライン設計共有]

自動調整中心マーク、中心線

円弧や円に関連付けられた中心マークを作成したり、選択した線分やポリライン セグメントに関連付けられた中心線を作成することができます。互換性のために、この新しい機能が現在の方法に取って代わるわけではありませんが、代替法として提供されます。

主要コマンド: CENTERMARK[中心マーク]、CENTERLINE[中心線]

コーディネーション モデル: オブジェクト スナップのサポート

標準の 2D 端点および中心オブジェクト スナップを使用して、アタッチされているコーディネーション モデル上の正確な位置を指定することができます。この機能は、64 ビット版 AutoCAD でのみ使用できます。

主要システム変数: CMOSNAP

ユーザ インタフェース

操作性を向上させるために、いくつかの便利な機能が追加されました。

パフォーマンスの向上

AutoCAD のセキュリティ

オペレーティング システムの UAC 保護領域にあるProgram Files フォルダ内のすべてのファイルは、信頼されるようになりました。この信頼は、信頼できるパスの UI 内で自動的に信頼されるパスとして表示され、グレー表示されていることで示されます。また、AutoCAD のコード自体も、より高度な攻撃に対して強固であり続けます。

その他の変更点