線分、円、ハッチング領域などの基本的なジオメトリ オブジェクトを作成します。
AutoCAD では、非常に多くの種類のジオメトリ オブジェクトを作成することができますが、ほとんどの 2D 図面では、それらのいくつかを覚えるだけで十分です。
線分は、AutoCAD 図面内の最も基本的で一般的なオブジェクトです。線分を描くには、[線分]ツールをクリックします。
または、コマンド ウィンドウに LINE または単に L と入力し、[Enter]または[Spacebar]を押します。
コマンド ウィンドウに表示される点の位置を求めるプロンプトに注目してください。
この線の始点を指定するために、座標 0,0 と入力します。作成するモデルの 1 つのコーナーを座標 0,0 の位置、つまり原点に配置しています。作図領域でさらに X,Y 座標を指定して後続の点を配置することもできますが、点をより効率的に指定する方法があり、それについては「精度」で紹介します。
次の点を指定した後、LINE[線分]コマンドは自動的に繰り返され、追加の点を求めるプロンプトが続きます。コマンドを終了するには、[Enter]または[Spacebar]を押します。
ユーザ座標系(UCS)アイコンによって、ユーザが入力する座標の X 軸と Y 軸の正の方向が示されます。さらに、図面の水平方向と垂直方向も定義されます。一部の 2D 図面では、UCS をクリック、ドラッグ、および回転して、UCS の原点、さらに水平および垂直の方向を変更すると便利です。
グリッド線を表示することを好むユーザもいれば、空白領域で作業することを好むユーザもいます。グリッド表示をオフにするには、[F7]を押します。グリッド表示がオフの状態でも、[F9]を押すことによって、カーソルを強制的にグリッドの位置にスナップさせることができます。
線分は、次のような補助線や構築ジオメトリとして使用することができます。
CIRCLE[円]コマンドの既定のオプションでは、中心点と半径を指定する必要があります。
他の円オプションは、ドロップ ダウンリストから使用できます。
他のオプションは、コマンド ウィンドウに CIRCLE または C と入力し、オプションをクリックして選択できます。このようにすると、次に示すように、中心点を指定するか、ハイライト表示されているコマンド オプションの 1 つをクリックすることができます。
円は、参照ジオ メトリとしても役立ちます。たとえば、図の中の 2 つのドアが互いに干渉することがわかります。
ポリラインとは、1 つのオブジェクトとして作成される連続した線分または円弧セグメントです。
PLINE[ポリライン]コマンドを使用して、開いたポリラインまたは閉じたポリラインを作成し、次のものを作成することができます。
ポリラインは、一定の幅であったり、始点と終点の幅が異なる場合があります。ポリラインの始点を指定した後、[幅(W)]オプションを使用して、後続のセグメントの幅を指定することができます。幅の値はいつでも(新しいセグメントの作成中でも)変更できます。
幅のあるポリラインで作成された太線を含むプリント回路基板の例を示します。ランドは、DONUT[ドーナツ]コマンドで作成しました。
ポリラインは、ここに示すように、セグメントごとに異なる開始幅と終了幅を設定できます。
閉じた矩形のポリラインを作成する最も早い方法は、RECTANG[長方形]コマンドを使用する方法です(コマンド ウィンドウに REC と入力する)。
図に示すように、長方形の 2 つの対角点をクリックするだけです。点の位置を正確に指定するためにグリッド スナップをオン([F9])にします。
AutoCAD では、ハッチングは単一のオブジェクトで、指定した領域を、線、ドット、シェイプのパターン、またはソリッド塗り潰し色、またはグラデーション塗り潰しで埋めます。
HATCH[ハッチング]コマンドを開始すると、リボンに[ハッチング作成]リボン タブが一時的に表示されます。このタブで、多数のオプションと 70 以上の業界標準のハッチング パターンを選択することができます。
最も簡単な方法は、リボンでハッチング パターンと尺度を選択し、オブジェクトによって完全に囲まれた領域内をクリックする方法です。ハッチングのサイズと間隔をコントロールするには、ハッチングの表示尺度を指定します。
ハッチングを作成した後に、境界オブジェクトを移動してハッチング領域を調整したり、1 つまたは複数の境界オブジェクトを削除して、境界線表示のないハッチングを作成することができます。
次に、ソリッド塗り潰しハッチングの使用例をいくつか示します。