3ds Max 3 にマクロ レコーダとマクロ スクリプトを導入して以来、多くのユーザ インタフェース要素が MAXScript を使用して実装されてきました。
3ds Max 4 では、アクション項目システムが統合され、カスタマイズ ダイアログ ボックスの 4 つの主要な領域 (キーボード ショートカット、ツールバー、メニュー、およびクアッドメニュー) すべてにマクロ スクリプトを表示できるようになりました。
ツールバーのボタンの場合には、コンテキスト依存の右クリック メニューでマクロ スクリプトを利用でき、次のオプションが表示されます。
上の例では、ユーザが[Render Shortcuts]ツールバーの 2 番目のアイコンを右クリックしました。 ここには、レンダリング プリセットを、現在のプロダクション レンダラーに割り当てるために使用される[Render Presets Slot B]が含まれています。
[ボタンの外観を編集...](Edit Button Appearance...)オプションを選択すると、ボタンの外観を調整するための新しいダイアログ ボックスが開きます。たとえば、次の外観を調整できます。
これは、ダイアログ ボックスの既定値の設定です。現在、(スクリプトのソース コードで指定された) アイコンが、ボタンに表示されている場合でも、ダイアログ ボックスでは[テキスト ボタン](Text Button)の設定が既定値の設定として表示されます。
ユーザは、ボタン モードを[イメージ ボタン](Image Button)に切り替え、ドロップダウン リストからアイコン ライブラリを選択して (たとえば「レンダリング」)、リストから新しいアイコンを選択できます。
[ボタンを削除](Delete Button)オプションを使用すると、ユーザはツールバーからボタンを削除できます。これは削除に伴う操作なので、次のプロンプトが表示されます。
[はい](Yes)と答えた場合でも、その後で CUI ファイルから元のツールバー定義を復元することも、削除したボタンを、[ユーザ インタフェースをカスタマイズ](Customize User Interface)ダイアログ ボックスで作成し直すこともできます。
[マクロ スクリプトを編集](Edit Macro Script)オプションを使用すると、ユーザは、ボタンの定義に使用するマクロ スクリプトのソース コードを直接表示することができます。機能面でのささいなエラーを簡単に修正したり、オートデスクまたはサード パーティが開発した特定の機能の動作を学習する場合に非常に役立ちます。
3ds Max に付属する「ファクトリ」 MacroScript を開くと、¥macroscripts フォルダから現在のユーザのローカル AppData フォルダである ¥usermacros フォルダにファイルがコピーされ、コードのカスタム変更が可能になります。¥usermacros フォルダに格納されるスクリプトは、ファクトリ スクリプトの後で評価されるので、ファクトリ スクリプトを上書きします。次の警告が既定で表示されます(左下隅のチェック ボックス オプションで無効にしていない場合)。
たとえば、[Render Presets Slot B]ボタンのソース コードを MAXScript エディタで表示すると次のようになります。 マクロ スクリプトの最初の行が自動的に強調表示されています。
MAXScript を使用しないでボタンが実装されている場合、[マクロ スクリプトの編集](Edit Macro Script)オプションは淡色表示されます。たとえば、メイン ツールバーの[マニピュレータ](Manipulate)ボタンを参照してください。
3ds Max のコア インタフェースとして実装されたボタンの中には、その外観を変更できないものもあります ([マテリアル エディタ](Material Editor)や[レンダリング](Render)など、メイン ツールバーのほとんどのボタンを参照)。これらのボタンを右クリックしても、コンテキスト メニューは表示されません。
[カスタマイズ...](Customize...)オプションを選択すると、標準の[ユーザ インタフェースをカスタマイズ](Customize User Interface)ダイアログ ボックスが開き、新しいボタンを作成したり、アクション項目をショートカットに割り当てたり、アクション項目をメニューおよびクアッドメニューに配置したり、ユーザ インタフェースのカラーを調整することができます。また、MAXScript を使用して作成されている項目のマクロ スクリプトを検索および編集することもできます。