nucleus オブジェクトに対して単一または複数の nCache が作成でき、それぞれ単一フレーム、複数フレーム、またはフレームの範囲で構成することができます。nucleus オブジェクトまたは流体エフェクトに対して複数の nCache を作成すると、そのキャッシュをブレンドして新しいシミュレーションとエフェクトを作成できます。詳細については、nCache のウェイト付けをアトリビュート エディタ(Attribute Editor)からブレンドして設定するを参照してください。
nCloth キャッシュ、nParticle キャッシュ、および nHair キャッシュに対して、nCache ファイルに保存したプロパティを指定できます。これには、オブジェクトのアトリビュート エディタ(Attribute Editor)のキャッシング(Caching)セクションでプロパティを選択します。詳細については、nCloth キャッシュを作成および編集すると nParticle キャッシュを作成および編集するを参照してください。流体キャッシュに対して、nCache ファイルに保存する流体プロパティを指定できます。これには、流体 nCache の作成オプション(Create Fluid nCache Options)ウィンドウでプロパティを選択します。詳細については、流体キャッシュ ファイルを作成するを参照してください。
新しい nCache を作成する以外に、以前作成した nCache を読み込むこともできます。nCache を読み込むと、オブジェクトにアタッチされたすべての既存のキャッシュ データのオーバーライドや置き換えが行われます。
nCache を新規作成するには
。 次のいずれかを実行します。
オブジェクトのシミュレーションが、現在のキャッシング設定を使用してキャッシュされます。
単一または複数の .mcx キャッシュ ファイルと .xml 記述ファイルが生成され、nCache の作成オプション(Create nCache Options)ウィンドウまたは流体 nCache の作成オプション(Create Fluid nCache Options)ウィンドウで指定したフォルダに格納されます。cacheFile ノード(既定の名称は nObjectShape#Cache#)もオブジェクトに追加されて、既存の nCache ノードが無効にされるので、再生時に新しいキャッシュのみを確認できます。
nCache が 4GB のキャッシュ サイズ制限を超えた場合、キャッシュは自動的に分割され、作成されるキャッシュ セグメントはブレンドされます。
単一のオブジェクトを選択した場合は、次のファイルが作成されます。
| ファイル配分(File Distribution) | 作成される nCache ファイルの数 | 作成される XML 記述ファイルの数 | 作成される nCache ノードの数 |
|---|---|---|---|
| 1 ファイル(One File) | 1 | 1 | 1 |
| フレームごとに 1 ファイル(One File Per Frame) | 複数(各フレームに 1 ファイル) | 1 | 1 |
複数のオブジェクトを選択した場合は、次のファイルが作成されます。
| ファイル配分(File Distribution) | 作成される nCache ファイルの数 | 作成される XML 記述ファイルの数 | 作成される nCache ノードの数 |
|---|---|---|---|
| 1 ファイル(One File) | 1 | 1 | 複数(オブジェクトごとに 1 ファイル) |
| フレームごとに 1 ファイル(One File Per Frame) | 複数(各フレームに 1 ファイル) | 1 | 複数(オブジェクトごとに 1 ファイル) |
| 1 ファイルとジオメトリごとに 1 ファイル | 複数(オブジェクトごとに 1 ファイル) | 複数(オブジェクトごとに 1 ファイル) | 複数(オブジェクトごとに 1 ファイル) |
| フレームごとに 1 ファイル(One File Per Frame)とジオメトリごとに 1 ファイル(One File per Geometry) | 複数(フレームとオブジェクト単位) | 複数(オブジェクトごとに 1 ファイル) | 複数(オブジェクトごとに 1 ファイル) |
単一の Maya Nucleus システムの一部である多数の nucleus オブジェクトをキャッシュする場合は、システムの Maya Nucleus ソルバを無効にして再生速度が遅くならないようにします。
nCache を読み込むには
を選択します。 読み込み(Import)ファイル ブラウザ ウィンドウが表示されます。「nCache メニュー」を参照してください。
読み込む nCache は、選択したオブジェクトと同じトポロジから生成されている必要があります。
読み込んだ nCache に新しい cacheFile ノードが作成され、選択したオブジェクトの cacheBlend ノードに自動的にアタッチされます。これにより、読み込んだキャッシュを、選択したオブジェクトの既存の nCache のすべてと統合できるようになります。