単一のテクスチャ ノードを使用して複数タイル化された UV テクスチャをロードする

UV タイリングを使用すると、単一のファイル(File)テクスチャ ノードを使用して、UV レイアウトでグリッド タイルに対応する複数のイメージで構成されているテクスチャをロードおよびプレビューすることができます。つまり、Mudbox のような 3D ペイント アプリケーションによって生成される超高解像度のテクスチャを開いて表示し、UV セットの使用に対してより効率的な代替手段を提供することができます。

UV タイリングを使用すると、テクスチャは UV スペース内のタイルとして表示されます。各タイルは、UV 空間内で幅と高さが単位幅(1 x 1)です。ただし、UV 値(0 ~ 1)に制限されているわけではありません。代わりに、タイルのスパンを、U 次元および V 次元の両方で 0 ~ 1、または 3 ~ 4、または 10 ~ 11 にすることができます。

UV タイル」も参照してください。

複数のタイリングされた UV テクスチャをロードして表示するには

  1. シェーディング ネットワークにファイル テクスチャ ノードを接続します。
  2. ファイル(File)ノードのイメージの名前(Image Name)アトリビュートに最初の UV タイルをロードします。

    これは、アトリビュート エディタ(Attribute Editor)を使用するか、ハイパーシェード(Hypershade)プロパティ エディタ(Property Editor)を使用して行うことができます。(詳細については、「ハイパーシェード プロパティ エディタでアトリビュートを表示する)」も参照してください)。

  3. 次の UV タイリング モード(UV Tiling Mode)から 1 つ選択します。
    • 0 ベース(Zbrush) (0-based (Zbrush)): UV 座標が 0 で開始する場合は、このオプションを選択します。

      一部のアプリケーション(たとえば、Zbrush)は、左下の UV 座標を使用して、UV タイルに番号を付けます。つまり、UV タイル[0,0]x(1,1)はそのファイル名の u0_v0 を使用しています。

    • 1 ベース(Mudbox) (1-based (Mudbox)): UV 座標が 1 で開始する場合は、このオプションを選択します。

      一部のアプリケーション(たとえば、Mudbox)は、右上の UV 座標を使用して、UV タイルに番号を付けます。つまり、UV タイル[0,0]x(1,1)はそのファイル名の u1_v1 を使用しています。

    • UDIM (Mari): UV 座標が式 1000+(u+1+v*10)を使用して 4 桁の数字として表される場合は、このオプションを選択します。
    • 明示的なタイル(Explicit Tiles): 各タイルを個別にロードして、U 値および V 値を明示的に入力するには、このオプションを選択します。タイルごとに、テクスチャが対応している左下の UV 座標の値を入力します。
    注: 上記の命名規則は、各アプリケーションの既定の設定です。代替規則が使用されている場合があります。

    Maya LT は、各テクスチャの UV 座標を解析するためにファイル パスのトークンを使用します。

    UV タイリング モード(UV Tiling Mode)を選択した後、イメージの名前(Image Name)フィールドは、次のファイル名を解析する方法を示すトークンで更新されます。Maya LT
    • 0 ベース(Zbrush) (0-based (Zbrush)): u<u>_v<v>
    • 1 ベース(Mudbox) (1-based (Mudbox)): u<U>_v<V>
    • UDIM (Mari): <UDIM>
    • UV 座標を解析した後、Maya LT は指定したパス内で見つかった UV タイルの数を示します。

      ヒント: 見つかった UV タイルの数を示す文字の上にマウスのカーソルを置くと、ツールチップが表示されて覆われている UV 範囲が示されます。

    テクスチャ モードになっている場合、またはこの時点でテクスチャ モードに切り替える場合、ビューポート 2.0 (Viewport 2.0)では UV タイル テクスチャは自動的にプレビューされません。Maya LTプレビューするには、手動でテクスチャ プレビューを生成する必要があります。

  4. プルダウン リストからプレビューの精度(Preview Quality)を選択します。

    大きなテクスチャ セットがある場合、テクスチャ メモリの使用を削減するには低品質のプレビューを選択することができます。非常に大きなテクスチャ セットを使用している場合、または、その他の理由で、テクスチャをプレビューしない場合には、プレビューを無効化(Disable Preview)を選択することができます。

    注: ビューポート 2.0 (Viewport 2.0)の UV タイル テクスチャはプレビュー用に 1 つのテクスチャにベイク処理されます。このテクスチャの解像度は、選択するプレビューの精度(Preview Quality)によって異なります。
    • 高精度(High Quality): 4k
    • 中精度(Medium Quality): 2k
    • 低精度(Lower Quality): 1k
  5. テクスチャ モードでタイルを視覚化するには、プレビューを生成(Generate Preview)をクリックして、[6]を押します(テクスチャ モードではない場合)。

    シーン内に UV タイルのセットが 2 つ以上ある場合は、オプション > ビューポート 2.0 オプション(Options > Viewport 2.0 Options) を選択し、すべての UV タイル プレビュー テクスチャを再生成(Regenerate All UV Tile Preview Textures)をクリックして、UV タイルのセットのすべてのプレビューを生成することができます。グローバル設定は、ファイル ノードごとに保存されているプレビューの精度(Preview Quality)の設定を重視します。

    テクスチャがプレビューを生成(Generate Preview)を最後にクリックした後に変更されている場合(たとえば、テクスチャを再ロードした場合)、ボタンはプレビューを生成*(Generate Preview*) (赤)を示して、プレビューを再生成するように警告を表示します。これにより、新しいテクスチャ プレビューを待機する前にテクスチャ設定にいくつかの変更を加えることができます。

既定では、Maya LTが最初に開いたときに、ビューポート 2.0 (Viewport 2.0)に UV タイル テクスチャはロードされません。ウィンドウ > 設定/プリファレンス > 基本設定(Windows > Settings/Preferences > Preferences)を選択してプリファレンス(Preferences)ウィンドウを開き、ディスプレイ(Display)セクションのシーンのロード時に UV タイル プレビューを生成(Generate UV tile previews on scene load)を有効にすることによって、シーンのロード上でビューポート 2.0 (Viewport 2.0)をプレビューする選択をすることができます。UV タイルを変更しない場合は、常にシーンのロード時に、テクスチャを自動的にプレビューすることができます。ただし、UV タイルを修正した場合は、プレビューを生成*(Generate Preview*)をクリックして、プレビューをもう一度手動で再生成する必要があります。

ハードクランプは、プレビューの精度(Preview Quality)設定を選択した後、(ビューポート 2.0 オプション(Viewport 2.0 Options)の)テクスチャの最大解像度(Max Texture Resolution)設定に基づいて適用されます。ただし、タイル データが正方形でない、つまりタイルの列と行の比が 0.5 より小さいか 2 より大きい場合、クランプは、無視されます。

カスタム イメージ ファイル フォーマット

イメージ ファイルの名前に、使用可能な UV タイリング モード(UV Tiling Mode)に一致しないカスタム フォーマットが含まれている場合、トークンを手動で編集して、Maya LT が UV タイリング シーケンスを正しく認識できるようにすることができます。

  1. イメージの名前(Image Name)アトリビュートの横にある参照ボタンを使用して、最初の UV タイルをロードします。
  2. 0 ベース(ZBrush) (0-based (Zbrush))または 1 ベース(Mudbox) (1-based (Mudbox)) UV タイリング モード(UV Tiling mode)のいずれかを選択して、必要に応じてトークンを編集します。

UV タイルとして別のイメージをロードする

イメージを 1 つずつロードして、それぞれに個別の U 座標および V 座標を指定することができます。

  1. ファイル(File)ノードを選択します。
  2. アトリビュート エディタ(Attribute Editor)で、イメージの名前(Image Name)アトリビュートを使用して、最初の UV タイルをロードします。
  3. UV タイリング モード(UV Tiling Mode)明示的なタイル(Explicit Tiles)に設定します。
  4. ロードした最初のテクスチャに U 座標および V 座標を入力します。

    テクスチャが対応している左下の UV 座標の値を入力します。

  5. 明示的なタイルを追加(Add Explicit Tile)をクリックして、次のテクスチャを追加し、対応する UV 座標を入力します。
  6. 残りのテクスチャに対して、必要に応じて繰り返します。

UV タイリングでイメージ シーケンスを使用する

イメージ シーケンスの使用(Use Image Sequence)オプションを選択すると、イメージの名前(Image Name)の下に、フレーム番号として解釈されるファイル名の一部であるトークンが示されます。以下に例を示します。Maya LT

filename.u<u>_v<v>_<f>.tif

この例では、最初のトークンは U 値を表し、2 番目のトークンは V 値を表し、3 番目のトークン <f>フレーム番号を示します。

各フレームで、Maya LT は指定されたパス内で検出した UV タイル数を示します。