このトピックでは、冷却解析のすべてのモデリング設定作業の詳しいリストを提供します。
必須モデリング設定作業
- メッシュされた成形品および金型モデル
- 金型材料には金型および回路と同じ値を指定する必要がありますが、金型インサートとは異なる値でもかまいません。
- 回路入口点 (冷媒入口) は、すべての冷却回路に割り当てる必要がある。
- 冷媒の種類を各回路に指定する。
- 冷媒入口温度を各回路に指定する。
- HTE 値をバブラーまたはバッフル(これらがある場合)に指定する。
- 流量または最小レイノルズ数のオプションを使用して、冷却回路を解析する場合は、各冷却回路の流量またはレイノルズ数を各回路に指定する。
- 金型境界要素と交差する要素がないようにする。
- 金型外部境界はモデリングする必要がある。これにより、より精度の高い熱伝達モデルとなる。
オプションのモデリング設定作業
- 熱伝達係数を金型インサートまたはパーティング平面に指定できる。熱伝達率を指定しなかった場合、プログラムは境界面全体に渡って高い熱伝達率があると仮定する。
金型、金型インサート、成形品インサート、および成形品間の熱伝達係数(HTC)
解析で使用される HTC 値には、優先順位があります。
- 成形品の HTC 値の優先順位が最も高くなります。どのサーフェスが成形品に接触しても、成形品の HTC 値が使用されます。
- 成形品インサートの値が、2 番目に優先されます。成形品インサートが金型または金型インサートに接触するサーフェスでは、成形品インサートの HTC 値が使用されます。
- 金型インサートが金型に接触する場合は、金型インサートの HTC 値が使用されます。
- その他のサーフェスにはすべて、金型の HTC 値が使用されます。