掛け数を使用してモデル サイズを縮小する

掛け数は、特定のフロー パスが繰り返される回数を指定し、解析に必要なモデリングの量を軽減するために使用します。

次の解析を実行する場合は、成形品全体のモデリングを実行する必要があり、掛け数は使用できません。

掛け数を使用して単純な成形品のモデリングを検討する上で、対称的なフロー パスの定義を理解することが役に立ちます。フロー パスの物理的形状が対称的で、そのパスを流動する樹脂の体積が同一である場合に「対称的なフローパス」と言えます。

成形品とランナー システムには、主に次の 3 つの組み合わせがあります。



上記の 3 つの基本的な組み合わせの他にも多数の組み合わせがありますが、ここでの説明は省略します。モデルのすべてのサーフェスと要素の掛け数は、既定で「1」に設定されています。

掛け数を指定するには、[編集] ([形状]タブ > [プロパティ]パネル > [編集])を選択して、[成形品表面プロパティ]タブで[掛け数]を設定します。

掛け数の詳細はモデル ファイル内に保存され、プログラムはモデルとともに自動的に読み取ります。