複製ビーム要素の手動削除

複製ビーム要素は、冷却解析で解析問題や収束エラーを引き起こすことがあります(たとえば、"** 警告 ** 収束前に解析の収束計算回数限界に達しました")。複製ビームは、冷却管、ランナー、またはコネクタ要素内に存在している可能性があります。

ほとんどの場合は、[自動修復] メッシュ ツールを使用して複製ビームを自動的に削除できます。手動による修復が必要な場合は、次の手順に従って複製ビームを特定および削除します。

注: 以下に述べる手順では、スタディを大幅に変更する必要があります。したがって、スタディのコピーで作業することをお勧めします。Autodesk
  1. [メッシュ統計情報] ([メッシュ]タブ > [メッシュ診断]パネル > [メッシュ統計情報])をクリックします。 [メッシュ統計情報]ダイアログ ボックスの[交差詳細]セクションで、複製ビームの数がわかります。
  2. これらのビーム要素を持つレイヤーを表示して、他のすべてのレイヤーを非表示にします。 多数の冷却管や複雑なランナー システムがある場合は、これらを別のレイヤーに置いて分離します。
    ヒント: [プロパティ] ([メッシュ]タブ > [選択]パネル > [プロパティ])を使用して、プロパティ別に選択します。
  3. ビーム要素を格納した表示レイヤーを削除します。
  4. [メッシュ統計情報] をもう一度確認します。
    • 複製ビームの数が減少していない場合は、削除したレイヤーにあるビームは問題の原因ではない。[元に戻す]をクリックして削除したレイヤーを復元し、非表示にする。他のレイヤーに対して上記の手順 24 を繰り返す。
    • 複製ビームの数が減少するか 0 になった場合は、問題の領域が判明したことを示す。[元に戻す]をクリックして削除したレイヤーを復元し、手順 5 に進む。
  5. 問題の領域を [拡大ズーム] して、複製ビームを目視で特定します。 複製ではないビームに比べ、複製ビームは下図のように色彩にむらのある表面で表示されます。
    複製ビーム要素
  6. [クエリー] ([形状]タブ > [ユーティリティ]パネル > [クエリー])をクリックします。
  7. 単一の要素をバンド選択します。
  8. ダイアログ ボックスで [表示]をクリックして、表示されるエンティティの数を確認します。
  9. 選択した要素は 1 つであるにもかかわらず、ダイアログ ボックスに 2 つの要素が表示されていれば、その要素は複製ビームです。 すべての複製ビームは、冷却回路またはランナーの同じセクション沿いに存在する傾向があります。
  10. 複製ビームを 1 回クリックして、いずれかの要素を選択します。 元の要素と複製要素の両方を選択することを防ぐために、バンド選択はしません。
    注: 強調表示した選択済み要素は複製ビームで隠されるため、その選択済み要素は見えません。
  11. [削除]をクリックします。 削除アイコンが無効になっている場合は、ビームをもう一度選択してみます。
  12. 複製ビームを削除した後、ビーム要素の表面が滑らかに表示されていることを確認します。まだ表示にむらがある場合は、同じ場所に別の複製ビームが存在している可能性があるので、手順 1011 を繰り返します。
  13. [メッシュ統計情報] を確認します。 複製ビームの数が減少していることを確認します。
  14. [メッシュ統計情報]の複製ビーム数が 0 になるまで、手順 6 12 を繰り返します。