金型ブロック(3D)ダイアログ ボックス

このダイアログ ボックスを使用して、非定常冷却解析の金型ブロック要素のプロパティを編集します。

このダイアログ ボックスにアクセスするには、 ([形状]タブ > [プロパティ]パネル > [割り当て])をクリックし、[新規]ドロップダウン リストから[金型ブロック(3D)]を選択します。

型開閉時間

型開閉時間中は、金型は空気と接触するとみなされます。金型ブロックが 1 つのみある場合、樹脂との境界面にある金型要素が、型開閉時間中に空気と接触しているとみなされます。2 つの金型ブロックがある場合、または金型ブロックに異なるプロパティがある場合は、2 つの面間の境界面が、型開閉時間中に空気が接触しているとみなされます。
注: 金型が開くとすぐに、キャビティは空気にさらされているとみなされます。1 つのみ、または 2 つの金型ブロックがある場合は、どちらが固定側でどちらが可動側であるかは問題ではなく、既定の金型分割部の割り当て、[自動]を使用できます。
3 つ以上の金型ブロックがある場合は、どちらが固定側でどちらが可動側であるかを手動で定義することが重要になります。共通の境界面で接触している 2 つの金型要素に、[固定]などの同じプロパティが割り当てられている場合は、型開閉時間中、これらは相互に接触しているとみなされます。共通の境界面で接触している 2 つの金型要素に異なるプロパティが割り当てられている場合、この境界面は、型開閉時間中に空気と接触しているとみなされます。適切な金型分割部プロパティを手動で割り当てることは、追加の金型コンポーネントを考慮する場合に特に重要になります。
金型インサート
金型インサートがある場合は、金型のどちらの側にインサートがあるのかを把握することが重要です。これにより型開閉時間中に適切なインサートの面が空気によって冷却できます。
急速加熱冷却(RHC)

急速加熱冷却では、通常、金型の片側だけが加熱されます。金型表面全体の熱伝達を正確にシュミレーションするには、プログラムでは、どちらの金型分割部にどの構成部品が割り当てられているかの情報が必要となります。

カートリッジ ヒーター

ヒーター カートリッジは、金型の片側の温度を急速に変化させるために使用できます。調整は多くの要因に依存し、その結果、時間内に温度は一定になりません。金型表面全体の熱伝達を正確にシュミレーションするには、プログラムでは、どちらの金型分割部にどの構成部品が割り当てられているかの情報が必要となります。

ダイアログ ボックスの要素

ダイアログ ボックスのプロパティ コメント
金型材料 プロセス設定ウィザード[アドバンス オプション]で定義した金型材料値を使用する場合は、[アドバンス オプションのグローバル設定の使用]を選択します。別の材料を選択するには、[金型材料の変更]を選択して、[選択]を 2 回クリックし、表から材料を選択します。
外部熱伝達係数 エアーによって囲まれる金型ブロック表面に対して、[エアー]を選択します。金型が取付盤に接触している箇所など、金属に接触している表面に対しては、指定値を割り当てます。
金型ブロックの熱伝達 2 つのプレート間の熱伝達指標既定は 30,000 W/m2*C で、完全な型締を示します。完全ではない型締を示すには、この値をより低い値にします。
生産開始時の初期温度 このプロパティは、生産開始時の解析にのみ使用します。解析を開始する前に、金型温度を入力します。
金型分割部の割り当て 金型分割部の割り当ては、カートリッジ ヒーターまたは急速加熱冷却を使用しており、型開時間を延長したい場合に重要です。金型表面全体の熱伝達をシュミレーションするには、プログラムでは、どちらの金型分割部にどの構成部品が割り当てられているかの情報が必要となります。既定の設定は[自動]で、プログラムはパーティング平面の位置を特定しようとします。有効な解析結果を取得するには、金型分割部を手動で割り当てることをお勧めします。
名前 このダイアログ ボックスで定義した一連のプロパティ値は、[名前]ボックスに表示される名前でプロパティ セットに保存されます。既定をそのまま使用する、または異なる名前を入力することができます。