ツールバーの定義

[出力バー]の[応力の線形化]タブで使用できるすべてのツールバーのボタン、およびその機能は次のとおりです。これらのボタンの多くは、切り替えとして機能します(1 回クリックするとオン、再度クリックするとオフ)。各ボタンの表示状態は、オプションがオンであることを示すために変化します。

ローカル応力テンソル –
グラフ領域に表示するローカル応力テンソルの結果を選択するには、これら 6 つのボタンのいずれかをクリックします。
  • テンソルの最初の文字は、要素の面に垂直なベクトルを示します。このベクトルは、ローカル座標系に変換された理想的な面に対応します。実際の要素の面に対応するわけではありません。
  • 2 番目の文字は応力の方向です。
たとえば、NN はローカル N 方向の垂直応力、TH は H 方向の HN 平面に沿ったせん断応力です。
SCL はグラフが表示される前に定義される必要があり、N、H、T 軸が正しい方向に設定される必要があります。これらの方向の定義方法の詳細は、「定義点と垂直方向」ページを参照してください。
– 交差した要素のみを表示
このオプションは、結果環境の表示キャンバス内のモデルの外観に影響します。出力バーの[応力線形化]タブの内容には影響しません。
SCL が交差していないモデルのすべての要素を非表示にするには、このオプションをオンにします。交差している要素のみが表示された状態になります(図 3 を参照)。
注: [交差した要素のみを表示]オプションが最初にアクティブにされたとき、[内部メッシュを表示]オプションも結果環境でアクティブにされます([結果オプション][表示][内部メッシュを表示])。
– T 軸を逆転
T 軸の正の方向を反転するには、このオプションをオンにします。オンでない場合、T 軸は、SCL の最初の点から SCL の最後の点を指します。オンにすると、T 軸は、SCL の最後の点から SCL の最初の点を指します。
– SCL 番号を表示
このオプションは、結果環境の表示キャンバス内のモデルの外観に影響します。出力バーの[応力線形化]タブの内容には影響しません。
モデルの表示領域で、SCL に沿って各計算点に黄色のドットが表示されます。これらの各計算点の識別番号を表示するには、このオプションをオンにします。点は、最初の点から最後の点まで、1 から順に番号が付けられます。(図 3 を参照)。
- 基準点を表示
このオプションは、結果環境の表示キャンバス内のモデルの外観に影響します。出力バーの[応力線形化]タブの内容には影響しません。
モデル表示領域に基準点を表示するには、このオプションをオンにします。基準点は、小さな濃い赤紫の球として表示されます。(図 3 を参照)。
– 要素を透明に表示
このオプションは、結果環境の表示キャンバス内のモデルの外観に影響します。出力バーの[応力線形化]タブの内容には影響しません。
メッシュ ラインでモデルをシェーディングするには、このボタンをクリックします。シェーディングの色は、選択した応力テンソルのコンターに従います。(図 3 を参照)。
– 値を CSV ファイルに保存
応力線形化結果のテーブルを *.csv ファイル(カンマ区切り値)として保存するには、このボタンをクリックします。このファイル形式は、Microsoft Excel (図 1 参照)または任意のプレーン テキスト エディタで開くことができます。書き出されたテーブルには、次の情報が含まれます。
  • モデルのパスとファイル名
  • 設計シナリオの ID
  • 荷重ケースの ID
  • 座標の単位
  • 応力の単位
  • 最初の点、最後の点、基準点(SCL を定義)の座標
  • フォン ミーゼス応力に基づく Pm、Pb、Pm+Pb
  • 最大せん断応力に基づく Pm、Pb、Pm+Pb
  • 応力テンソル テーブルには次の列があります(および SCL に沿った計算点ごとに 1 データ行)
    • ポイント ID
    • X、Y、Z 座標
    • ローカル座標系に基づく 6 つすべての応力テンソル(NN、TT、HH、NT、TH、HN)
    • グローバル座標系に基づく 6 つすべての応力テンソル(XX、YY、ZZ、XY、YZ、ZX)
図 1: サンプル CSV ファイル(Microsoft Excel で表示)
– 結果をレポートに保存
応力の線形化の結果を出力ファイル(*.scl)保存し、その結果を解析の HTML レポートに自動的に追加するには、このボタンをクリックします(図 2 参照)。レポートには、次のデータが含まれます。
  • 応力の線形化の入力データ
    • SCL が基づく最初の点、最後の点、基準点の X、Y、Z 座標。
    • 基準点によって定義された軸の ID (N または H 軸)
  • ローカル応力テンソルのグラフ(現在選択されているテンソル成分に基づく)
  • フォン ミーゼス応力に基づく Pm、Pb、Pm+Pb
  • 最大せん断応力に基づく Pm、Pb、Pm+Pb
図 2: サンプル応力線形化レポート(解析 HTML レポートの一部)

応力線形化のモデル外観の例

次の図は、図の下に一覧表示された次のオプションがアクティブな場合の応力線形化計算を示す、モデルの外観の例です。

図 3: 次のオプションをオンにしたときのモデルの外観の例