複合材料の応答を定義するには MATPFA エントリを使用します。

「付録 A」には、MATPFA の各フィールドの詳細な説明があり、各フィールドの許容値の範囲、各材料を表すために使用するマルチスケール構成関係に各フィールドが与える影響などを参照できます。MATPFA の各フィールドの簡単な説明を次に示します。
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)がすべて元の損傷していない母材構成係数の 10% にまで低減したことを意味します。母材破損後剛性値は 0 (ゼロ)より大きく、1 以下である必要があります。既定では母材破損後剛性値は 0.1 に設定されています。
エネルギー ベースの劣化を使用した解析の場合、MDE フィールドは、破損イベント後に複合材料剛性の線形劣化があると仮定して、母材破損前後のエネルギー散逸量の合計を示します。具体的には、複合材料の
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が母材破損イベント後に、このエネルギー、繊維破損時の複合材料の応力状態、および要素の体積に基づいて劣化します。
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)がすべて元の損傷していない繊維構成係数の 1% にまで低減したことを意味します。繊維破損後剛性値は 0 (ゼロ)より大きく、1 以下である必要があります。繊維破損後剛性の既定値は、自動的に 1E-06 に設定されます。
エネルギー ベースの劣化を使用した解析の場合、FDE フィールドは、繊維破損イベント前後に複合材料剛性の線形劣化があると仮定して、繊維破損に対するエネルギー散逸量の合計を示します。具体的には、複合材料の
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が、このエネルギー、繊維破損時の複合材料の応力状態、および要素の体積に基づいて線形に劣化します。
対
、および
対
)。他の 4 つの複合材料の応力とひずみ成分の応答は、この機能によって影響は受けないことに留意してください。また、破損前非線形性機能によって、複合材料破損時のせん断応力レベルは変更されませんが、破損前の複合材料の縦方向せん断変形が全体的に増加する結果となります。
TREF フィールドの値を -1.0 に設定すると、温度依存機能がアクティブになります。温度依存をアクティブにした場合、材料ファイルに保存している最低/最高温度点の境界内にある任意の温度に対して、複合材料と構成の特性を線形補間します。保存している最低温度データムより低い温度は、Helius PFA では最低温度データムで保存されている材料特性を使用します(保存している温度データ点の境界を超えて特性を外挿することはありません)。保存されている最高温度データムより高い温度も同様に処理されます。Helius PFA の温度依存材料特性の使用の詳細については、「理論マニュアル」を参照してください。