2D 加工ウィザードによるツールパスの算出

2D 加工ウィザード パネルの 生成 をクリックすると、ArtCAM は、まず、前述のテキスト ファイルから検出された各材料に対するシート数を算出します。作成されるシートの名前は、テキスト ファイルで定義されている材料と同じ名前になります。

次に、テキスト ファイル内で参照されている .dxf ファイルのベクトル データを、これらのシートにネスティングします。テキスト ファイル内のデータに基づいて、どのシートにベクトル アートワークを割り当てるかが決まります。

前の手順で指定したネスティング クリアランスが適用されます。

.dxf ファイル内のベクトル データを 1 つのシートにネスティングできない場合、番号の付いた新規シートが作成されます。例えば、.dxf ファイル内のすべてのベクトル アートワークを取り込むため、「3/4 Ply」に 2 つのシートが必要な場合、これらのシートの名前は、3/4 Ply_シート13/4 Ply_シート2 になります。

その後、2D 加工ウィザード.dxf ファイル内のレイヤー情報に基づいて、新規ベクトル レイヤーを作成します。ネスティングされたベクトル アートワークは、.dxf ファイルで設定されているのと同じレイヤーに配置されます。

すべてのベクトル レイヤーを適切なシートとレイヤーに割り当てたら、2D 加工ウィザード はツールパス テンプレートを読み込んで、ツールパスの生成を開始します。

メッセージ セクションに、「各シートのツールパスを作成中…」というメッセージが表示されます。

2D 加工ウィザードは、ベクトル レイヤーの名前を読み取り、ツールパス テンプレートから同じ名前のツールパスを検索します。この情報はカッコで囲まれ、ツールパスの名前の横に表示されます。例えば、ベクトル レイヤー Panel_0P2500 は、ツールパスでは 1/4 Ply_シート1_Profile (Panel_0P2500) のように参照されます。

ベクトル レイヤーの名前が、ツールパスの名前のカッコ内のテキストと一致する場合、2D 加工ウィザード は、そのレイヤーのアートワークに、テンプレートのツールパス設定を適用します。すべてのベクトル レイヤーのアートワークにツールパス設定が適用されるまで、この処理が繰り返されます。

メッセージ セクションに、「ツールパスの計算中…」というメッセージが表示されます。2D 加工ウィザード は、すべてのツールパスを一括生成で算出します。

生成対象のツールパス セクションに、生成済みのツールパスが黒字で、未生成のツールパスが赤字で表示されます。

ツールパスを一括生成 ダイアログの ステータス セクションのメッセージは、2D 加工ウィザードメッセージ セクションにも表示されます。

メッセージ セクションに、「G コードの書き込み中…」というメッセージが表示されます。2D 加工ウィザード は、指定のポスト プロセッサーに基づいて選択したフォルダーにツールパス ファイルを出力します。

メッセージ セクションに、「終了」というメッセージが表示されます。

2D ビューに、パネルにネスティングしたベクトル アートワークとツールパスのプレビューが表示されます。また、プロジェクト ツリーに、新規ベクトル レイヤー、シート、ツールパスが表示されます。

この例では、ドローイング インターチェンジ形式ファイル (.dxf) 内のベクトル アートワークが複数のシート上にネスティングされています。各シートは、実際のジョブに使用する材料シートを表しており、テキスト ファイルで定義されている材料と同じ名前になっています。

プロジェクト ツリーでシートの名前をクリックして、2D ビューに表示するシートを選択します。すべてのシートが表示されていても、一度にアクティブにできるシートは 1 つだけです。アクティブなシートのベクトル アートワークのみが編集可能です。

アクティブなシートは CNC テーブルのベッド、残りのシートはワークショップに置かれている材料と考えることができます。