2D 加工ウィザード は、カスタム メイドの家具やキャビネットの製造のための、ネスティングを用いた工程の全自動化ソリューションです。
2D 加工ウィザード は、KCDw Cabinetmakers など、さまざまな CAD システムのドローイング インターチェンジ形式ファイル (.dxf) を使用して、ファイル内のレイヤーに描画されたキャビネットのパーツを定義するベクトル アートワークを材料や厚さに基づいてグループ化し、複数のシートにネスティングします。
その後、2D 加工ウィザード は、既存のテンプレートを使用してドローイング インターチェンジ形式ファイル (.dxf) の各レイヤーに加工ストラテジー、工具、パラメーターなどを割り当てて、最適なツールパスを生成します。
生成したツールパスは、マシンに転送する前にシミュレーションすることができます。工具の自動変更を含む、180 以上の制御装置のオプションがサポートされています。
ネスティングしたデザインのシート情報を作成することができ、さらに、パネルのラベル データの出力も可能なため(他社のラベル付け製品の中には互換性のあるものもあり)、オペレーターによる処理の進行がより合理的になります。
次の方法で、2D 加工ウィザード を使用します。
- プロジェクト ツリーの
ツールパス をクリックします。ツールパス パネルが表示されます。
- ツールパス パネル、2D ツールパス セクションの 2D 加工ウィザードを開く
をクリックして、2D 加工ウィザード パネルを表示します。
- プロジェクト CSV ファイル セクションの 参照 をクリックして、ジョブの作成元となるファイルを検索します。プロジェクト ファイルを選択 ダイアログが表示されます。
注: デフォルトで、ArtCAM はテキスト ファイル (.txt) のみを表示します。ファイルの種類 ドロップダウン リストから プロジェクト ファイル (.csv) を選択して、カンマ区切りファイル (.csv) を表示します。
- ジョブの作成元となるファイルを選択します。このテキスト ファイルは、ファイル内で参照されているドローイング インターチェンジ形式ファイル (.dxf) と同じフォルダーに保存されていなければなりません。ファイル名 に、ファイルの名前が表示されます。
- 開く をクリックして 2D 加工ウィザード パネルの プロジェクト CSV ファイル セクションにテキスト ファイルをインポートし、プロジェクト ファイルを選択 ダイアログを閉じます。ArtCAM は、選択したテキスト ファイルのパネルの総数、材料のタイプ、パーツのタイプを検出します。パネルの メッセージ セクションに、それらのデータが表示されます。
ヒント: ArtCAM が、選択したテキスト ファイル内で参照されている .dxf ファイルを検出できなかった場合、パネルの メッセージ セクションにエラーが表示されます。
ヒント: エラーの多くが、テキスト ファイル内で参照されている .dxf ファイルがテキスト ファイルと同じフォルダーに保存されていないことや、テキスト ファイルの .dxf ファイルの名前が実際のファイル名と一致していないことに起因します。
- ログ表示 をクリックして、メッセージ セクションに表示されているデータのテキスト ファイルを Internet Explorer の新規ウィンドウで開きます。
- DXF ファイル単位 セクションで、ファイルのインポートの単位(mm、または、インチ)を選択します。
- ツールパス テンプレート セクションの 参照 をクリックして、ツールパス テンプレートを選択 ダイアログを表示します。
- 使用するツールパス テンプレート ファイル (.tpl) が保存されたフォルダーを検索します。
- 開く をクリックして、2D 加工ウィザード の ツールパス テンプレート セクションにツールパス テンプレート ファイルをインポートし、ツールパステンプレートを選択 ダイアログを閉じます。
- 長さのアライメント セクションで、.dxf ファイルのデータに対応する軸を選択します。
- パーツの長さが X 軸と位置合わせされている場合、長さ (X) を選択します。
- パーツの長さが Y 軸と位置合わせされている場合、長さ (Y) を選択します。
- ネスティング クリアランス に、パネルにネスティングしたアートワークに適用するオフセット距離を入力します。この値は、ツールパス テンプレート ファイル (.tpl) 内で参照されている輪郭加工の工具の直径と同等以上でなければなりません。
- エッジ クリアランス に、パネルにネスティングしたアートワークと、材料シートのエッジとの間のオフセット距離を入力します。この値は、0 に設定することもできます。
- マシン タイプ ドロップダウン リストから、使用しているマシンと互換性のあるポスト プロセッサーを選択します。
- ルーターのヘッドとは別のドリル ビットを使用する場合、オプションのドリル加工を使用 を選択して、ドロップダウン リストから適切なポスト プロセッサーを選択します。
- G コードフォルダー セクションの 参照 をクリックして、フォルダーの参照 ダイアログを表示します。生成したツールパスのファイルの保存先を指定します。
- フォルダーを選択して OK をクリックし、ダイアログを閉じます。G コードのフォルダーのパスが、パネルに表示されます。(例: C:\ユーザー\パブリック\パブリックのドキュメント\ArtCAM ファイル\ツールパス\GCode)
- ファイル確認 をクリックして、選択したプロジェクト CSV ファイル (.txt、または、.csv) 内で参照されている .dxf ファイルを検索します。
- 生成 をクリックします。2D 加工ウィザード が、ツールパスの算出を開始します。
- アクティブなシートに表示されているベクトル アートワークのツールパスをシミュレーションします。
- プロジェクト パネルの シート を選択します。分割バーの下に、オプションが表示されます。
- シート情報
をクリックして、アクティブなシートのシート情報を、新規ウィンドウで開きます。シート情報には、シート内のベクトル アートワークのプレビュー、シートの寸法、シートのツールパスなどが表示されます。保存や印刷も可能です。
- 他のシートのツールパスをシミュレーションする場合、次のように設定します。
- プロジェクト ツリーの
ツールパス をクリックして、コンテキスト メニューを表示します。
- シミュレーションをリセット を選択して、3D ビューに表示されているシミュレーション済みのツールパスを削除します。
- プロジェクト ツリーで別のシートを選択して、手順 19 と 20 を実行します。