送り速度の最適化パラメーター ダイアログには、次の設定があります。
- リードイン距離 - リードイン移動の距離を、工具直径に対する割合として指定します。
- リードイン係数 - 工具が材料に完全に進入するまでの送り速度の減速を、送りに対する割合として指定します。
注: リードイン距離 と リードイン係数 は相互に関連し、工具が材料ブロックに切込む際の減速値を制御します。工具が材料に完全に進入するまで、送り速度は減速されます。減速の割合は、リードイン係数 により決まります。リードイン係数 が 100% の場合、工具は減速しません。リードイン係数の適用にともない、リードイン距離 は増加します。
- リードアウト距離 - リードアウト移動の距離を、工具直径に対する割合として指定します。
- リードアウト係数 - 工具が材料から完全に退出するまでの送り速度の減速を、送りに対する割合として指定します。
注: リードアウト距離 と リードアウト係数 は相互に関連し、工具が材料ブロックから退出する際の減速値を制御します。工具が材料から完全に離れるまで、送り速度は減速されます。減速の割合は、リードアウト係数 により決まります。リードアウト係数 が 100% の場合、工具は減速しません。 リードアウト係数 の適用にともない、リードアウト距離 は増加します。リードアウト距離 は、リードアウト領域の最後のみに適用されます。この距離は、工具直径に対する割合として指定されています。
- 最小送り速度の変更 - 送りを調整する前の送り速度と、調整した後の送り速度との間の、差異の最小値を指定します。調整前と調整後の送り速度の間が、最低でも常にこの値でなければなりません。デフォルトは 25% です。
- 最大送り速度 - 送り速度の加速の上限値を、元の速度に対する割合として指定します。デフォルトは 300% です。
- 最小送り速度 - 送り速度の減速の下限値を、元の速度に対する割合として指定します。 デフォルトは 30% です。
- 最小変更距離 - 送り速度を調整する前に、工具が移動しなければならない最小距離を指定します。デフォルトは、使用している寸法単位に基づいて 25mm、または、1 インチです。
- シミュレーションの解像度 - 加工工程のシミュレーションの解像度を指定します。この値は、送り速度の最適化の対象として選択したツールパスに含まれている、最も小さな工具の半径と同等以下でなければなりません。デフォルトは、使用している寸法単位に基づいて 3mm、または、0.06 インチです。
シミュレーションの解像度 セクションには、現在の送り速度の最適化シミュレーションに必要なメモリー容量も表示されています。デフォルトは 0.02 Mb です。
注: 製品とそのツールパスに適した解像度を指定します。通常、荒加工ツールパスでサーフェス上に残った材料は後の工程で除去されるため、シミュレーションの解像度を高くする必要は特にありません。推奨値は、最適化の対象として選択したツールパスに含まれている、最も小さな工具のコーナー半径を 5 で割った値となります。ただし、この値が 0.5mm に満たない場合、工具直径を 10 で割った値を使用します。
OK をクリックして変更を保存し、ダイアログを閉じます。