AutoCAD Architecture のコンテンツは、いくつかの形式で提供され、さまざまな場所に格納できます。
- 図面テンプレート: 図面テンプレート ファイルは、AutoCAD Architecture でおそらく最も重要なコンテンツ項目です。レイヤ、寸法スタイルなど、AutoCAD の標準項目に加え、テンプレートには重要な図面および表示設定が含まれています。AutoCAD Architecture モデルおよびシート図面はすべて、テンプレートから開始する必要があります。図面テンプレートは、通常、テンプレート ファイルの保管用に AutoCAD の[オプション]ダイアログ ボックスで設定されたフォルダに格納されます。また、QNEW[クイック新規作成]コマンドを呼び出すたびに既定のテンプレートが使用されるように指定できます。最後に、既定の印刷シート テンプレートは、通常、AutoCAD Architecture プロジェクトのシート セット プロパティの 1 つとして指定されます。
- スタイル: AutoCAD Architecture のほとんどのオブジェクトは、ジオメトリ オブジェクトとドキュメント オブジェクトのいずれの場合も、スタイルに基づいています。正常な AutoCAD Architecture の実装は、通常、複数のカスタムのスタイルと定義で構成されることになります。ほとんどのスタイルは、すべてのユーザがアクセスすることのできる場所で、1 つまたは複数のスタイル ライブラリ図面に格納する必要があります。通常、ユーザは、パレットやツール カタログのツールから簡単にスタイルにアクセスすることができます。
注: スタイルによっては図面テンプレートに格納される場合もありますが、これは最低限に抑え、テンプレートのその他のコンテンツで要求されるスタイルおよび定義のみに限定する必要があります。
- デザインおよび一般的なドキュメント シンボル: これらは、[AEC コンテンツを作成]ウィザードを使用して作成される AEC コンテンツとして格納するのが最適です。パレットベースのツールもこれらのシンボルにアクセスできます。
注: 柱通芯記号に使用されるマルチビュー ブロックなどのシンボルベースのコンテンツの中には、図面テンプレートに格納できるものもあります。ただし、スタイルと同様に、このような処理は最低限に抑える必要があります。シンボルを AEC コンテンツとして格納すると、Design Center™ を使用してアクセスできるようになります。
- 吹き出しシンボル: これらは、立面図、断面図、詳細図のキーを配置する際の図面座標を自動化するフィールド値の属性を使用する特殊なシンボルです。吹き出しを定義するブロックは、ライブラリ図面に格納されており、パレットベースのツールを使用してアクセスされます。
- 集計タグ: マルチビュー ブロック定義に基づいて、集計タグは図面内のオブジェクトのプロパティ セット データを取得および表示します。吹き出しシンボルと同様、集計タグはライブラリ図面に格納され、パレットベースのツールからアクセスすることができます。
- レイヤ キー スタイル: これらは図面テンプレートに格納することができますが、ライブラリ図面に格納して管理することをお勧めします。図面をセットアップするときに、図面を開くたびに特定のレイヤ キー スタイルが自動的にロードされるように指定できます。これで、レイヤ キー スタイルが更新されると、既に進行中の図面は常に最新バージョンを使用します。
- レイヤ標準: レイヤ標準は、レイヤ マネージャで定義されており、レイヤ標準と関連付けられているレイヤ キー スタイルと同じライブラリ図面に格納されます。レイヤ キー スタイルが図面に読み込まれると、基となるレイヤ標準も読み込まれます。
- 表示設定: 既定の表示設定は、図面テンプレートに格納されます。
ヒント: ほとんどのコンテンツ タイプは、このガイドで説明されている命名規則に関連付けられています。一般的な慣例として、名前に会社名や組織名を接頭辞として付けることによって、カスタム コンテンツを AutoCAD Architecture で提供されている既定のコンテンツと区別することが可能です。