National CAD Standard version 3.1 は、NIBS (The National Institute of Building Sciences) により既存の 3 つの標準およびガイドラインよりまとめられた合意標準です。これら 3 つの標準およびガイドラインは、AIA Layer Guidelines version 3.0、CSI Uniform Drawing System (UDS)、および Tri-Services Plotting Guidelines から成ります。AutoCAD Architecture では、事前設定されたレイヤ標準、レイヤ キー スタイル、印刷スタイル テーブル、注釈ツールを使用することにより、National CAD Standard v. 3.1 が可能な限りサポートされています。アメリカ合衆国内で使用する場合、新しいカスタム コンテンツがこれに準拠している必要はありませんが、考慮することは大切です。
AutoCAD Architecture とともに提供されるインペリアル テンプレートは、既定で AIA Version 3 レイヤ キー スタイルをロードするようにあらかじめ設定されています。これは AIA Version 3 レイヤ標準に基づいており、さらに AIA Version 3 レイヤ標準は AIA Layer Guidelines version 3.0 に準拠しています。
AIA v3 レイヤ キー スタイルには、Uniform Drawing System に基づく線の太さや線種が含まれ、指定する色は、Tri-Services 印刷ガイドラインに準拠しています。また、テンプレート ファイル内のすべてのオブジェクトに対する既定の図面表示レベルは、適切な色、線種、線の太さ、および印刷スタイルをすべての表示コンポーネントに割り当てることにより、Tri-Services ガイドラインおよび Uniform Drawing System の推奨に適合するよう設定されています。
アメリカ合衆国で販売されている AutoCAD Architecture には、12 のテンプレートが添付されており、それぞれが特定の印刷スタイル テーブルを使用するようあらかじめ設定されています。
テンプレート ファイル名 | 説明 | 既定の印刷スタイル テーブル |
---|---|---|
AEC Model (Imperial Ctb).dwt | インペリアル(建築図面表記)単位のモデル図面に使用され、カラーベースの印刷用に設定されます。 | AIA Standard.ctb |
AEC Model (Imperial Stb).dwt | インペリアル(建築図面表記)単位のモデル図面に使用され、指定の印刷スタイル用に設定されます。 | AEC Standard.stb |
AEC Sheet (Imperial Ctb).dwt | インペリアル(建築図面表記)単位の印刷シート図面に使用され、カラーベースの印刷用に設定されます。 | AIA Standard.ctb |
AEC Sheet (Imperial Stb).dwt | インペリアル(建築図面表記)単位の印刷シート図面に使用され、指定の印刷スタイル用に設定されます。 | AEC Standard.stb |
AEC Model (Metric Ctb).dwt | メトリック(十進表記)単位のモデル図面に使用され、カラーベースの印刷用に設定されます。 | AIA Standard.ctb |
AEC Model (Metric Stb).dwt | メトリック(十進表記)単位のモデル図面に使用され、指定の印刷スタイル用に設定されます。 | AEC Standard.stb |
AEC Sheet (Metric Ctb).dwt | メトリック(十進表記)単位のモデル図面に使用され、カラーベースの印刷用に設定されます。 | AIA Standard.ctb |
AEC Sheet (Metric Stb).dwt | メトリック(十進表記)単位の印刷シート図面に使用され、指定の印刷スタイル用に設定されます。 | AEC Standard.stb |
Structural (Imperial Ctb).dwt | インペリアル(建築図面表記)単位の構造モデル図面に使用され、カラーベースの印刷用に設定されます。 | AIA Standard.ctb |
Structural (Imperial Stb).dwt | インペリアル(建築図面表記)単位の構造モデル図面に使用され、カラーベースの印刷用に設定されます。 | AEC Standard.stb |
Structural (Metric Ctb).dwt | メトリック(十進表記)の構造モデル図面に使用され、カラーベースの印刷用に設定されます。 | AIA Standard.ctb |
Structural (Metric Stb).dwt | メトリック(十進表記)単位の構造モデル図面に使用され、指定の印刷スタイル用に設定されます。 | AEC Standard.stb |
インペリアルおよびメトリック テンプレートに割り当てられた既定の印刷スタイル テーブルに加えて、いくつかのオプション テーブルが提供されています。これらの多くは、次のように、古いレガシー テンプレートや図面ファイルで使用されます。
印刷スタイル テーブル | 説明 |
---|---|
AEC Standard.stb | 指定の印刷スタイルを使用するテンプレートの既定の印刷スタイルです。このテーブルでは印刷スタイルの一般名を使用し、線の太さに関する設定をレイヤおよびオブジェクトのプロパティに渡します。オブジェクトはすべて黒で印刷されます。 |
AIA Standard.ctb | カラーベースの印刷用に設定されたテンプレートの既定の印刷スタイルです。このテーブルでは、Tri-Services ガイドラインに従って、それぞれの色を特定の線の太さにマッピングします。 |
AIA Standard Color.ctb | カラーベースの印刷を使用するテンプレート用のオプション印刷スタイルです。Tri-Services ガイドラインに従って、すべての色が特定の線の太さにマッピングされます。色は、オブジェクトおよびレイヤによりコントロールされます。 |
AEC Standard Color.stb | 指定の印刷スタイルを使用するテンプレート用のオプション印刷スタイルです。このテーブルでは、AEC Standard.stb 印刷スタイル テーブルと同じ印刷スタイル名を使用しますが、オブジェクトは AutoCAD の色に従って印刷されます。 |
AIA Standard.stb | 指定の印刷スタイルを使用する古いテンプレート用のレガシー印刷スタイルです。このテーブルには、Uniform Drawing System で指定された線のウェイトの定義に従って指定された印刷スタイルが含まれます。 |
AIA LWT by Object.ctb | カラーベースの印刷を使用する古いテンプレート用のレガシー印刷スタイルです。すべての色が黒にマッピングされ、線のウェイトはレイヤおよびオブジェクトのプロパティによりコントロールされます。 |
AIA LWT by Object.stb | 指定の印刷スタイルを使用する古いテンプレート用のレガシー印刷スタイルです。すべての線のウェイトは、レイヤおよびオブジェクトのプロパティによりコントロールされます。 |
AIA Standard Color.stb | 指定の印刷スタイルを使用する古いテンプレート用のレガシー印刷スタイルです。印刷スタイルにより明示的に線のウェイトが割り当てられます。色はオブジェクトおよびレイヤによりコントロールされます。 |
AIA Color LWT by Object.ctb | カラーベースの印刷を使用する古いテンプレート用のレガシー印刷スタイルです。色および線のウェイトは、レイヤおよびオブジェクトのプロパティによりコントロールされます。 |
AIA Color LWT by Object.stb | 指定の印刷スタイルを使用する古いテンプレート用のレガシー印刷スタイルです。すべての印刷スタイルで、色および線のウェイトはオブジェクトおよびレイヤの割り当てに従って割り当てられます。 |
名前の付いたレガシー印刷スタイル テーブルには、UDS の線のウェイト名に対応する、一見冗長な印刷スタイル名があります。これらのテーブルの多くは、複数の印刷スタイルに対して同じ印刷設定を使用します。これは、印刷スタイルの切り替えの際、命名に一貫性を持たせるためです。新しい AEC Standard.stb 印刷スタイル テーブルでは、より簡単なシステムにするため、このような複雑な印刷スタイル名は廃止されました。AEC Standard.stb と AEC Standard Color.stb の印刷スタイル テーブルでは同じ印刷スタイル名を使用しますが、前者はすべてのオブジェクトを黒で印刷し、後者はすべてのオブジェクトを AutoCAD の色に従って印刷します。カラーと白黒の他に、印刷スタイルでは鮮やかさも決定します。
Uniform Drawing System でも記号および注釈の形式を指定します。AutoCAD Architecture では、これはドキュメント ツール カタログまたは図面テンプレートで提供されるコンテンツによりサポートされます。