参照テンプレートを使用すると、スタイル、設定、画層、その他の標準の図面コンポーネントを管理することができます。
1 つ以上の参照テンプレートを AutoCAD Civil 3D 図面にアタッチし、テンプレートで参照されているコンポーネントの変更によって図面を継続的に更新することができます。
次のコンポーネントを参照できます。
図面テンプレートに基づいて新しい図面を作成すると、新しい図面にテンプレートのスタイルや設定のコピーが取り入れられますが、これは 1 回限りのコピーです。接続は維持されません。これまではテンプレートのスタイルや設定を更新する際、図面に同じ更新を取り入れるには、変更されたスタイルや設定を手動で図面にコピーするか読み込む必要がありました。
参照テンプレートを図面にアタッチすると、参照テンプレート内にある参照コンポーネント(スタイル、設定、プロパティ セット、画層、ブロック、文字スタイル、線種)が図面にコピーされ、図面と参照テンプレート間の接続が維持されます。
参照テンプレートの変更は継続的に図面に取り込まれるため、図面を最新の状態に保つことができます。
また、複数の参照テンプレートを図面にアタッチできます。たとえば、都道府県標準、会社標準、プロジェクト標準のテンプレートを使用するとします。
スタイルが重複して存在する場合、優先度が最も高いスタイルが適用されるようにするには、階層を指定します。
参照テンプレートに保存された新規または編集済みコンポーネントは、図面を再度開くかテンプレートを手動で再ロードすると、図面内で更新されます。
たとえば、プロジェクト標準テンプレートでスタイルを更新するか、新しいスタイルを追加した場合、このテンプレートを参照している図面にこれらの変更が取り込まれます。
どのコンポーネントを参照テンプレートから参照するかは選択することができます。たとえば、テンプレートに 10 個のポイント スタイルが存在する場合、必要な 5 つのみを参照するように選択できます。また、使用されていない参照コンポーネントを削除することもできます。詳細については、「参照テンプレートを使用するには」を参照してください。
参照テンプレートを図面にアタッチした後は、参照テンプレートをアタッチした図面内ではなく、元のテンプレート内で参照コンポーネントを編集する必要があります。
参照テンプレートが見つからない図面を開いた場合(現在アクセスできないネットワーク場所にテンプレートが存在する場合や、参照テンプレートを移動、名前変更、削除した場合など)、[参照テンプレートをアタッチ]ダイアログ ボックスの[ステータス]列に「パスが見つかりません」という通知が表示されます。
参照テンプレートが見つからない場合、引き続き図面で参照している参照コンポーネントを使用することはできますが、パスが復元されるまで参照コンポーネントは更新されません。