マシン デザイン概念

リンク設定

マシンを「階層」としてとらえます。例えば、旋盤のスライドが前後に動くのにあわせて、タレットも動きます。スライドは主動部(親)、タレットは従動部(子)と考えることができます。このように、G コードで動作を指定する際は、主動部に動作を割り当てると、すべての従動部もそれにあわせて動きます。マシンの各部の動きを個別に指定する必要はありません。

動作設定

マシンの一部を、特定の動作に割り当てます。例えば、旋盤のスライドを Z 移動に割り当てます。これにより、G コードが Z 方向に移動する場合、スライドもそれにしたがって動きます。スライドがタレットの主動部(親)の場合、タレットもあわせて動きます。

トップ テーブル

フライス盤には、冶具、バイス、ストックなどをメイトさせるためのトップ テーブルがあります。旋盤のコンセプトは、メインスピンドルのチャックに似ています。

UCS と LCS

FeatureCAM では、UCS(ユーザー座標系)が頻繁に用いられます。マシン デザインにおいて、UCS は非常に重要です。LCS(ローカル座標系)という用語も使用されることがあり、これは UCS と同じように扱われます。

メイト

メイト(Mate)は、アセンブリ モデリング(または、拘束ベースの位置決め)の用語です。 例えば、ランダムに置かれた、大きさの似た 2 つの直方体(直方体 1 と直方体 2)があり、直方体 1 と直方体 2 のコーナーとエッジ同士が完全に一致するように配置するとします。さらに、各直方体のコーナーとエッジの方向を表す UCS があるとします。変換(移動と回転)により、直方体 2 の UCS を、直方体 1 の UCS とメイトさせます。つまり、2 つの直方体の UCS の原点が同心になり、XYZ 方向が同じになります。直方体の片方を変換して、もう一方と合わせたことになります。