旋盤デザイン概要

旋盤では、工具のインサートがセットアップの XZ 平面に平行なることでストックを加工します。そのため、旋盤のデザインでは、スロット 1 の工具が XZ 平面に向かって動けるようにします。FeatureCAM が、最初からタレットを回転させることはありません。

次の例は、不適切にモデリングされたタレットです。タレット ソリッド(タレットの形状を定義するソリッド)自体は動かすことができないため、タレットを回転せずにチャックの XZ 面を加工することはできません。この場合、工具がチャックの XZ 面を加工できるようにタレット ソリッドを回転させます。

タレット

チャック

工具スロット 1

FeatureCAM では、工具はチャックの中心を向いていると想定されます。モデリングしているマシンがそれ以外の場合、FeatureCAM でタレットを動かして工具がチャックの中心を向くようにしなければなりません。次の例では、工具は XZ 平面に平行ですが、チャックの中心と芯合わせされていません。この場合、実際のマシンは Y 方向に動けなくとも Y 方向に移動するよう FeatureCAM に指示します。FeatureCAM は、工具がチャックの XZ 平面に移動できるようタレットを Y 方向に動かさなければなりません。

注: マシン シミュレーションは、NC データには影響しません。そのため、NC データに Y 方向の移動が含まれることはありません。

チャック

.md ファイルに、工具ホルダーを含める必要はありません。ただし、工具ブロックは旋盤の一部となります。