意思決定の例

次のパーツには、多数のフィーチャーがあります。

フェース フィーチャーを加工した後は、1 つめのボーリング フィーチャー 、その次に 2 つめのボーリング フィーチャー 、そして、残りのフィーチャーが加工されます。不要な加工時間を削減するため、ボーリング を加工した後にプロービングし、その結果に基づいて、加工の意思決定(続行、リマシニング、中止)を行います。

1. Test Jump Label フィーチャーを作成して、処理を開始します。

   

   この Test Jump Label フィーチャーの NC データは、次のとおりです。

   (Test Jump Label PROBEOPER TEST_JUMP_LABEL1)

   (Start Bore)

   #101=0

   N11

2. 意思決定のプロセスはフェース フィーチャーの後に開始するため、Test Jump Label の 基準優先順位 を 2 に設定して、パーツ ビュー でフィーチャーを適切な位置にドラッグします。
3. ボーリング 1 を加工した後にプロービングする、Measure Boss/Bore フィーチャーを作成します。
4. プロービングの結果に基づいて処理する、Test Abort/Continue/Remachine フィーチャーを作成します。ここでは、以下の値に設定しています。

   規定値 27.000

   トレランス値 0.050

   続行ラベル 12

   リマシニング ラベル 11 (Test Jump Label の開始に設定された値)

   サイズ エラー 13

5. このフィーチャーは 5 つめのフィーチャー (1. フェース フィーチャー、2. Test Jump Label、3. ボーリング 1 フィーチャー、4. Measure Boss/Bore フィーチャー) のため、基準優先順位 を 5 に設定します。

   この Test Abort/Continue/Remachine フィーチャーの NC データは、次のとおりです。

   ( Test Abort/Continue/Remachine PROBEOPER TEST_ABORT_CONTINUE_REMACHINE1 )

   (Remachining check conditional)

   (Begin decision sequence)

   #102=27 (nominal value)

   #104=[#102-#510] (signed difference of actual from nominal)

   #103=0.05 (tolerance value)

   (Decision 1)

   IF [ABS[#104]LT#103] GOTO 12 (within tolerance case)

   (Decision 2)

   IF [#104LT0]GOTO 13

   (Decision 1 and 2 skipped)

   [#101=#101+1]

   IF [#101EQ1] GOTO 11 (run toolpath again)

   DPRNT[Error: Second Required Remachining]

   GOTO 99999

   (Decision 2 result)

   N13

   DPRNT[Error: Too Big]

   GOTO 99999

   (Decision 1 result)

   N12

   N835 M5 M9

   N840 G91 Z0

   N845 M01

6. NC データの最後に、中止ラベルを作成します。

   

7. 基準優先順位 を、大きな値 (例: 100) に設定します。

   この Test Jump Label フィーチャーの NC データは、次のとおりです。

   ( Test Jump Label PROBEOPER TEST_JUMP_LABEL3 )

   (Abort)

   #101=0

   N99999