マシン デザインには、次のような一般的なガイドラインがあります。
- マシンは、ホーム ポジションでデザインします。実際のマシンにしたがって、ファイル内のマシンをデザインします。
- FeatureCAM のすべての動作は、工具方向に相対してプログラムされています。例えば、マシンは動かずテーブルが動く場合、FeatureCAM で工具をプラス X 軸に移動させるには、テーブルをマイナス X 軸方向に移動させることになります。
- 4 軸と 5 軸マシンのデザインにおいて、1 つのソリッドの回転軸は 1 つだけです。マシンの関節部は人体のようにフレキシブルではないため、単一の方向にしか回転することができません。
- .md ファイルは、.fm ファイルと .cnc ファイルにマッチしていなければなりません。パーツ ファイル (.fm) が X 軸周りの割り出し の場合、回転の基準がワールド X になるようにマシンをデザインします。(将来的にはこの制限をなくす方針ですが、ラップ軸が .md ファイルの回転軸と一致していると作業はより簡単になります。) また、ポスト ファイル (.cnc) を適切に設定します。.md ファイルに 2 つの刃物台がある場合、.cnc ファイルも 2 つの刃物台をサポートしていなければなりません。そうでないと、シミュレーションに問題が生じてしまいます。
- このヘルプで紹介している方法で、たいていの旋盤と、従来の 4 軸、または、5 軸マシンをモデリングすることができます。従来の 4 軸、5 軸マシンとは、テーブルにテーブルが乗っていたり、ヘッドが回転するマシンなどです。テーブルを A と B で効率的に回転させるために 3 つのリニア モーターでテーブル(または工具)の 3 つのポイントを押したり引いたりするようなものは、従来の 4 軸、5 軸マシンに該当しません。(これらは、将来的に BASIC API でのプログラミングが可能になる予定です。)
- 単位はミックスすることができます。例えば、ミリメートルでモデリングしたマシンを、インチの .fm ファイルのシミュレーションに用いることができます。反対に、インチでモデリングしたマシンを、ミリメートルのファイルのシミュレーションに用いることも可能です。
- モデルは、可能な限りシンプルにします。必要なマシン情報のみをモデリングするようにします。面取りやフィレット、細かなディテールなどを追加しただけ、シミュレーションの速度は遅くなります。
- プロパティの中には、ソリッドの名前に基づくものがあります。そのため、一部、または、すべてのソリッドの名前を変更する場合、マシン デザイン コマンドの前に名前の変更コマンドを使用しなければなりません。
- FeatureCAM は、実際の干渉(衝突やガウジ)と、干渉ではないケース(共通の平面を持つ 2 つのテーブルの片方が、もう一方のテーブルに沿ってスライドするような状況)とを区別することはできません。そのようなソリッドをモデリングしないようにします。ごくわずかな値(0.005 インチ程度)の ソリッド オフセット、または、変換 を指定することで、シミュレーションで、「干渉ではない状況を干渉として誤認識」してしまわないようにします。
- マシン シミュレーションには STL データを使用することもできますが、サーフェス ベースのデータのほうが理想的です。
- ソリッドは閉じていなければなりません。開いたフェースは使用できません。