オフセット方法

オフセット方法 は、ワイヤー パスのオフセットを、マシンの工具径補正で行うか、それとも FeatureCAM で行うかを制御します。オフセットをマシンで実行する場合は 工具径補正FeatureCAM で実行する場合は ツールパス オフセット を選択します。

通常、ワークピースを仕上げサイズに加工するには NC マシンのワイヤー R 補正機能が使用されます。この機能をアクティブにして値を指定し、マシンにワイヤー中心線の新規パスを算出させます。補正値は、通常、ワイヤー半径と放電ギャップ仕上げ代と必要とされる仕上げ代の合計となります。通常、補正値は、マシンの 補正登録番号 に入力します。

ストック許容値

ワイヤー

放電ギャップ

補正(オフセット)

複数のパス(荒加工と仕上げ)でワークピースにエロージョンを作成する場合、通常、カットごとに異なる補正値や補正登録が用いられます。多くの場合、マシンの製造元により補正値表が提供されるか、制御装置経由で補正登録番号が自動入力されます。

いずれの場合も、補正を有効、または、無効に切り替えられるよう、プログラムに適切な直線リードインとリードアウトが含まれていなければなりません。

補正有効と補正無効のコマンドの出力は、移動の最初と最後でソフトウェアにより自動的に実行されます。

マシンでのオフセット

ワイヤー補正 コマンドの使用時、ワイヤー中心のパスの算出と修正は NC マシンにより直接実行されます。通常、補正値は、マシンの制御装置の 補正登録 に入力され、NC プログラム内のコマンドによってアクティブになります。補正をアクティブにするためのコマンドや、補正方向を制御するためのコマンドの形式は、NC マシンのタイプにより異なります。FeatureCAM は、シングルカットとマルチカット(往復のカット、または、メインとサブプログラムを含む)の両方で、これらのコマンドの出力をサポートしています。

多重加工オプション ダイアログの次のオプションは、マシンでのワイヤー補正を制御します。

パス数

残し代

輪郭パス数

一方向

可能なサブプログラムを使用

FeatureCAM でのオフセット

FeatureCAM でワイヤー R 補正を実行した場合、適切な補正値と方向を用いて、修正済みのワイヤー パスが作成されます。NC マシンの補正登録を変更してパスを変更することはできません。これは、輪郭に、マシンの補正登録より小さいため加工できない円弧や要素が含まれている場合などに必要となります。

次のオプションが、ワイヤー補正を制御します。

全取り代

残し代

ステップオーバー

輪郭残し代