FeatureCAM では、ローカル データベース、または、ネットワーク データベースのどちらも使用することができます。ここでの内容は、ローカル データベースを対象としたものです。
ローカル データベースの移動は、コンピューターから他のコンピューターへの単純なファイル移動(データベース ファイルの移動)では行えません。そのため、元のコンピューターから工具と材料の情報を エクスポート してから、その内容を他のコンピューターに インポート しなければなりません。
しかし、ハードウェアの問題や次のような理由により、FeatureCAM からエクスポートできないこともあります。
- 元のコンピューターが破損しているが、データベースが保存されているハード ドライブへはアクセスできる場合
- 何らかの問題により FeatureCAM を起動できない場合
このような状況では、データベースを手動で移動しなければなりません。
次の方法で、データベースを他のコンピューターに手動で移動します。
- 移動元のデータベース(ソース データベース)の保存場所を検索します。
次を手がかりに、データベースを検索します。
次のような理由により、データベースの検索が困難なこともあります。
- 複数の FeatureCAM がインストールされていて、複数のデータベースがある
- Windows のバージョンによっては、データベースが異なる場所に保存されている
- FeatureCAM のバージョンによっては、データベースが異なる場所に保存されている
- Windows や FeatureCAM の言語設定によっては、データベースが異なる場所に保存されている
次を手がかりに、データベースを識別します。
- 日付から、新しいデータベースと古いデータベースを識別
- データベースのサイズから、使用頻度の高いデータベースとそうでないデータベースを識別 (例: 長い間使用されているデータベースと、試用のためにダウンロードされたデータベースではそのサイズが異なる)
- 移動先のデータベース(ターゲット データベース)の保存場所を検索します。
移動元のデータベースと入れ替えるデータベースを検索します。(ユーザーのコンピューターに、ローカル データベースの FeatureCAM が既にインストールされているものと想定します。)
- ステップ 1 の手順で、移動先のコンピューターのデータベース保存場所を検索し、データベース フォルダーのパスを記録しておきます。(例: C:\programdata\featurecam\featurecam188\database)
- 移動先のデータベースのフォルダー内の object.idx を、メモ帳で開きます。フォルダー名が何度も繰り返されていることが確認できます。
- 移動先のデータベースのフォルダー内の domain.nam を、メモ帳で開きます。フォルダー名が何度も繰り返されていることが確認できます。
- 移動元のデータベースのコピーを、任意の場所に作成します。
移動元のデータベースのフォルダーとその内容すべて (domain.nam、object.idx、.a1) を、任意の場所にコピーします。
移動元のデータベースはそのままにして、このコピーを編集します。操作を誤った場合、移動元のデータベースを再度コピーしてやり直します。
- 移動元のデータベースのコピーを編集します。
- 移動元のデータベースのコピーのフォルダー内の object.idx を、メモ帳で開きます。
- 移動元のデータベースのすべてのパスを、移動先のデータベースのパスに変更します。
移動元のデータベースのパスが次であると想定します。
c:\foo\bar\featurecam\featurecam184\database
移動先のデータベースのパスが次であると想定します。
c:\programdata\featurecam\featurecam188\database
すべての c:\foo\bar\featurecam\featurecam184\database を、c:\programdata\featurecam\featurecam188\database に変更します。
- domain.num. に対しても、手順 a と b を繰り返します。
- 任意で、object.bak (バックアップ ファイル)に対しても、手順 a と b を繰り返します。
警告: ファイルの編集は慎重に行います。
警告: .a1 ファイルはバイナリ形式のため、メモ帳で編集することはできません。
- 移動先のデータベース内の、すべてのファイルを削除します。
注: 移動先のデータベース内の、工具と材料の情報すべてが削除されます。これらを保持する場合、削除前にエクスポートし、必要に応じて再インポートできるようにしておきます。
- 移動元のデータベースのコピーのフォルダー内のすべてのファイルを、移動先のデータベースのフォルダーにコピーします。
以降、移動先のコンピューターで FeatureCAM を起動すると、移動元のデータベースの工具と材料の情報にアクセスできるようになります。