インポートやエクスポートをせずに工具データベースを移動

FeatureCAM では、ローカル データベース、または、ネットワーク データベースのどちらも使用することができます。ここでの内容は、ローカル データベースを対象としたものです。

ローカル データベースの移動は、コンピューターから他のコンピューターへの単純なファイル移動(データベース ファイルの移動)では行えません。そのため、元のコンピューターから工具と材料の情報を エクスポート してから、その内容を他のコンピューターに インポート しなければなりません。

しかし、ハードウェアの問題や次のような理由により、FeatureCAM からエクスポートできないこともあります。

このような状況では、データベースを手動で移動しなければなりません。

次の方法で、データベースを他のコンピューターに手動で移動します。

  1. 移動元のデータベース(ソース データベース)の保存場所を検索します。

    次を手がかりに、データベースを検索します。

    • フォルダーに多数のファイルが含まれている
    • フォルダー名が DATABASE (FeatureCAM の 32 ビット バージョン)

      フォルダー名が DATABASEX64 (FeatureCAM の 64 ビット バージョン)

    • FeatureCAM のデータベース フォルダーには、次のファイルが含まれています。

      object.idx

      domain.num

      .a1 (複数)

    次のような理由により、データベースの検索が困難なこともあります。
    • 複数の FeatureCAM がインストールされていて、複数のデータベースがある
    • Windows のバージョンによっては、データベースが異なる場所に保存されている
    • FeatureCAM のバージョンによっては、データベースが異なる場所に保存されている
    • Windows や FeatureCAM の言語設定によっては、データベースが異なる場所に保存されている
    次を手がかりに、データベースを識別します。
    • 日付から、新しいデータベースと古いデータベースを識別
    • データベースのサイズから、使用頻度の高いデータベースとそうでないデータベースを識別 (例: 長い間使用されているデータベースと、試用のためにダウンロードされたデータベースではそのサイズが異なる)
  2. 移動先のデータベース(ターゲット データベース)の保存場所を検索します。

    移動元のデータベースと入れ替えるデータベースを検索します。(ユーザーのコンピューターに、ローカル データベースの FeatureCAM が既にインストールされているものと想定します。)

    1. ステップ 1 の手順で、移動先のコンピューターのデータベース保存場所を検索し、データベース フォルダーのパスを記録しておきます。(例: C:\programdata\featurecam\featurecam188\database)
    2. 移動先のデータベースのフォルダー内の object.idx を、メモ帳で開きます。フォルダー名が何度も繰り返されていることが確認できます。
    3. 移動先のデータベースのフォルダー内の domain.nam を、メモ帳で開きます。フォルダー名が何度も繰り返されていることが確認できます。
  3. 移動元のデータベースのコピーを、任意の場所に作成します。

    移動元のデータベースのフォルダーとその内容すべて (domain.namobject.idx.a1) を、任意の場所にコピーします。

    移動元のデータベースはそのままにして、このコピーを編集します。操作を誤った場合、移動元のデータベースを再度コピーしてやり直します。

  4. 移動元のデータベースのコピーを編集します。
    1. 移動元のデータベースのコピーのフォルダー内の object.idx を、メモ帳で開きます。
    2. 移動元のデータベースのすべてのパスを、移動先のデータベースのパスに変更します。

      移動元のデータベースのパスが次であると想定します。

      c:\foo\bar\featurecam\featurecam184\database

      移動先のデータベースのパスが次であると想定します。

      c:\programdata\featurecam\featurecam188\database

      すべての c:\foo\bar\featurecam\featurecam184\database を、c:\programdata\featurecam\featurecam188\database に変更します。

    3. domain.num. に対しても、手順 a と b を繰り返します。
    4. 任意で、object.bak (バックアップ ファイル)に対しても、手順 a と b を繰り返します。
    警告: ファイルの編集は慎重に行います。
    警告: .a1 ファイルはバイナリ形式のため、メモ帳で編集することはできません。
  5. 移動先のデータベース内の、すべてのファイルを削除します。
    注: 移動先のデータベース内の、工具と材料の情報すべてが削除されます。これらを保持する場合、削除前にエクスポートし、必要に応じて再インポートできるようにしておきます。
  6. 移動元のデータベースのコピーのフォルダー内のすべてのファイルを、移動先のデータベースのフォルダーにコピーします。

以降、移動先のコンピューターで FeatureCAM を起動すると、移動元のデータベースの工具と材料の情報にアクセスできるようになります。