Inventor 2017 以降では、将来の(新しい)バージョンの Inventor のパーツ ファイルやアセンブリ ファイルを旧バージョンで参照することができます。このワークフローのことを Inventor AnyCAD と呼びます。
重要: お使いのバージョンの Inventor で将来のバージョンの Inventor ファイルをサポートするためには、最新の更新プログラムをインストールする必要があります。更新プログラムは、Autodesk デスクトップ アプリまたは https://manage.autodesk.com からダウンロードできます。サポートされなくなった旧バージョンの Inventor の更新プログラムは、今後は提供されません。
基本
- ファイルは、将来のバージョンの Inventor ファイルに関連付けられます。[開く]、[配置]、または[派生]コマンドを使用して、将来のファイルへの参照を作成します。
- 将来のパーツまたはアセンブリを変更すると、フィーチャ ブラウザでファイルが更新用にマーク
されます。更新を実行すると、修正後の将来のファイルがロードされ、変更が反映されます。
- 今後、パーツ ファイルまたはアセンブリ ファイルを更新して将来のモデルへの変更を反映させることを望まない場合は、ファイルと将来のファイルとの間のリンクを省略するか解除することができます。
- 同じバージョンの Inventor であればどれでも、ファイルを保存して再び開くことができます。
- 将来作成するファイルは、ソリッドおよびサーフェス ボディとしてインポートされます。将来作成するファイルの iProperty、デザイン ビュー、ポジション リプレゼンテーションの設定が保持されます。その他のすべての Inventor のフィーチャ、ジオメトリ、および属性は除外されます。たとえば以下のものがあります。
- モデリング機能
- [パラメータ]
- メッシュ ボディ
- 2D および 3D スケッチ
- DWG アンダーレイ
- 作業フィーチャ
- iMate
- MBD オブジェクト
- アセンブリ関係
- 詳細図のアセンブリ レベル
- シート メタルの設定、溶接の情報、グラフィックス設定などの Inventor のファイル属性
マイグレーション
新しいバージョンの Inventor でファイルを開いて保存すると(またはタスク スケジューラを使用して将来のバージョンへの参照を含むファイルを移行すると)、次のようになります。
- 将来のバージョンの参照が Inventor の標準の[配置]および[派生]の関係になります。
- 下位フィーチャは保持されます。
ワークフロー
ファイルの種類と、将来のファイルを開く方法に応じて、ワークフローとオプションが次の表のように決まります。
| 将来のファイルを開く場合に使用できる方法 | 結果 |
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または  将来の派生パーツ: リボンで、[管理]タブ 
[挿入]パネル
[派生]
 の順にクリックします。
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または
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将来のパーツを開く: [ファイル] 
将来の Inventor パーツをアセンブリ ファイルに配置する: リボンで、