E5053

E5053 警告: E5053 1 つまたは複数のモードで過剰な直交性損失が検出されました
原因: 1 つまたはモードの書き出し直交性損失が 0.01 を超えています。モードの直交性とは、各モードのシェイプが固有であり、各モードのシェイプが他のいかなるモード シェイプの線形の組み合わせでは得られないことを意味します。有効な固有ベクトルが、その他すべての書き出された固有ベクトルに直交であることが必要です。2 つの固有ベクトルが互いに正確に直交している場合、それらの直交性損失が正確にゼロになります。直交性損失は、隣接する固有ベクトルを使用して測定され、有効な解では 1.0E-6 未満であることが必要です。抽出エラーの測定値と同様に、通常は最底モードが最小の直交性損失と最高の精度になります。同様に、最高モードはその逆になります。
対策: サブスペース固有値ソルバーの場合:

E5046 メッセージも表示されている場合は、EIGRL バルク データ入力で許容されるサブスペース反復最大回数を大きくします。E5052 メッセージも表示されている場合は、EIGENSOLACCEL パラメータを OFF に設定してモデル入力ファイル ケース コントロール セクションに追加します。その他の場合は、EIGRL バルク データ入力の次のパラメータをこの順番で 1 つずつ変更します。

  • 収束許容値を小さくします。
  • 追加の反復ベクトル数を大きくします。
  • 必要なルート数を大きくします。
ランチョス固有値ソルバーの場合、次のパラメータをこの順序で変更します。
  • SPARSEITERTOL パラメータの値を小さくします(既定は 1.0E-5)。
  • EIGRL バルク データ入力の収束許容値を小さくします。
備考: 入力の形式については、『Autodesk Nastran リファレンス ガイド』のセクション 4「バルク データ」を、詳細については、セクション 5「パラメータ」を参照してください。