例: 異なる高さに位置する通芯

Revit で書き出される通芯軸は、[基準レベル]から[レベル 0]までの高さにあるものに限られます。それ以外のレベルに由来する通芯軸は、[基準レベル]に投影されます。Revit の . smlx ファイルを Advance Steel で読み込むか同期すると、すべての通芯がワールド座標系(WCS)の Z = 0 座標上に作成されます。

次の例では、Revit で作成された通芯が[レベル 1]と[レベル 2]の両方に表示されています。



このモデルを Advance Steel で読み込むと、個別の通芯に変更されて、ワールド座標系(WCS)の Z = 0 座標上に作成されます。



Revit で、[レベル 2]上でのみ表示される通芯(例: 2-2)を追加し、この通芯を . smlx ファイルに書き出して Advance Steel で同期すると、通芯は次のように下部レベルに作成されます。

Revit から . smlx ファイルをロードすると、Advance Steel の同期ダイアログでは次のように表示されます。



Advance Steel で追加の行を選択して適用すると、通芯は基準レベル上の投影に追加されます。



Advance Steel に由来する通芯は、Revit では、作成されたレベル上でのみ表示できます。次の例では、Advance Steel に[Label 1]と[LabelS3]の通芯をコピーしました。モデルを . smlx ファイルに書き出し、その変更を Revit で同期すると、通芯 1 と通芯 S3 は[レベル 2]のみで表示されます。





Advance Steel で行った修正を Revit で同期すると、通芯 1 と通芯 S3 は[レベル 2]のみで表示されます。また、それらの通芯のラベル名は[1 - 1 (レベル 2)][S3 - 1 (レベル 2)] に変更されます。



追加した行を Revit モデルに適用すると、[Synchronization]ダイアログに修正済みの行が 2 つ表示されます。なぜなら、ファイルに含まれる 2 つの通芯には[1][S3]のラベルが付けられているのに対して、モデル内に含まれる 2 つの通芯は[1 - 1 (レベル 2)][S3 - 1 (レベル 2)]という名前に変更されているからです。



注: Revit モデルを書き出し、その変更を Advance Steel で同期すると、同期ダイアログには修正済みの行が 2 つ表示されます。これは、. smlx ファイルとモデルの間でラベルが異なっているからです。また、前掲の例では、ファイル由来の通芯の Z 座標は 0 でしたが、モデル由来の通芯は 10 フィートの高さにあります。これらの行を選択して適用した場合、通芯は基本レベルに移動され、それらの名前は[1]および[S3]から[1 - 1 (レベル 2)]および[S3 - 1 (レベル 2)]に変更されます。 つまり、総じて、Revit や Advance Steel で構造モデルを作成してレベル プランを頻繁に変更する場合は、通芯の書き出し機能を使用するのはプロジェクトの開始時に限ることをお勧めします。以降の反復では、フィルタを使用するか、[Settings]ダイアログの[Export Grids]をオフにすることで、[Synchronization]ダイアログから通芯を除外することができます。