ダクトと配管の継手および付属品の圧力損失の計算法を指定することができます。
ダクト継手と付属品の圧力損失の設定は、常にインスタンスに対して設定されます。
既定では、配管継手の圧力損失の設定は、ファミリ エディタでタイプに設定されます。プロジェクト内の配管継手および付属品のタイプ プロパティを修正する場合は、[タイプ プロパティ]ダイアログを使用します。プロパティ パレットで[タイプを編集]をクリックし、別の[損失の計算法]を選択します。配管継手や付属品のインスタンス プロパティを変更する場合は、プロパティ パレットを使用します。プロパティ パレットの[機器]で、[タイプの定義を使用]以外の[損失の計算法]を選択します。
選択した損失の計算法に応じて、システムの作成時に Revit によって ASHRAE テーブルの値が継手または付属品に割り当てられます。ダクト継手の場合、[ASHRAE テーブルからの係数]を選択します。配管継手の場合、[テーブルからの K 係数]を選択します。
継手または付属品のインスタンスの圧力損失の計算法を指定する
- ダクトまたは配管の継手または付属品を選択します。
- プロパティ パレットの[損失計算法]で、リストから圧力損失の計算方法を選択します。
- [固有係数]または[固有損失]を選択すると、選択した損失計算方法の値を指定することができます。[損失計算法の設定]の[編集]をクリックします。[設定]ダイアログで、選択した[損失計算方法]の値を指定します。
注:
- ダクトの場合、Revit には次の損失の計算法があります。
- ASHRAE テーブルからの係数
- 固有係数
- 固有損失
- 未設定
- 配管の場合、Revit には次の損失の計算法があります。
- テーブルからの K 係数
- 固有係数
- 固有損失
- タイプの定義を使用
- 未設定
- サードパーティの開発者は、継手と付属品の損失の計算法を新たに開発し、このリストに表示させることができます。
- Revit で ASHRAE テーブルを適用するには、継手または付属品は、既知の流れの方向で適切に接続されたシステムの一部である必要があります。
- ASHRAE に継手の設定がない場合や、流れが分からない場合など、選択した要素に適用できる ASHRAE テーブルがないことがあります。この場合、[圧力損失]には何も表示されません。
- [固有係数]と[固有の損失]は、3 つ以上のコネクタを持つ継手または付属品には使用できません。
配管継手タイプの損失の計算法を指定する
- 配管継手ファミリを編集するには、ファミリ エディタを使用します。
- [ファミリ タイプ]ダイアログを開きます。
- [機器]の[損失の計算法]で、[テーブルからの K 係数]を選択します。
- [K 係数テーブル]で、ドロップダウン リストからテーブルを選択します。
- プロジェクトにファミリをロードして、閉じます。
- ファミリ エディタで指定した設定を適用するには、継手を選択し、プロパティ パレットの[損失の計算法]で[タイプの定義を使用]を選択します。
ダクトや配管の圧力損失レポートを生成すると、使用した損失の計算法を確認できます。「圧力損失レポートを生成する」を参照してください。
注: システムが適切に接続されている場合、この継手または付属品の圧力損失値が[圧力損失]パラメータに表示されます。継手または付属品に複数のパス(2 つ以上のコネクタ)がある場合、[圧力損失]には何も表示されません。[圧力損失]の値には、コネクタの圧力損失も含まれます。たとえば、継手の場合と異なり、付属品のコネクタには組み込みの圧力損失パラメータがあります。付属品の最終的な圧力損失は、2 つの圧力損失値の合計になります。