ここでは、6 つの部品に材料特性を割り当てます。最初に、材料特性が指定されている単位に合うようにカスタム単位系を作成します。ワット(ジュール/秒)は、電子機器業界では、イギリス法とメートル法の両方の設計で一般的に使用されています。したがって、ここではイギリス法の慣例に基づいて、カスタム単位系を定義します。ただし、in lbf 熱エネルギー単位の代わりに J を使用します。
- ブラウザ(ツリー表示)の[単位]見出しを右クリックして、[新規]を選択します。[単位系]ダイアログ ボックスが表示されます。
- 現在[イギリス法(in)]と表示されているセル内をクリックします。これがモデルの単位系であるため、既定の表示単位系です。セルの右端に下向き矢印が表示されます。
- 下向き矢印をクリックし、ドロップダウン リストから[ユーザ設定]を選択します。
- [エネルギー]入力セル内(現在は[in*lbf])をク ックします。セルの右端に下向き矢印が表示されます。
- 下向き矢印をクリックし、ドロップダウン リストから[J]を選択します。
- [説明]フィールドに[English (in s F J)]と入力して、カスタム単位系であることを示します。
- [OK]をクリックします。新しく作成した単位系が、現在の「表示単位」系になります。
- ブラウザで[部品 3]の[材料]見出しをダブルクリックします。[要素の材料選択]ダイアログ ボックスが表示されます。
- [プロパティを編集]をクリックします。[要素の材料指定]ダイアログ ボックスが表示されます。
注: 定常熱伝導解析には、質量密度と比熱の値は必要ありません。ここでは、これら 2 つのプロパティを 0 (ゼロ)に設定したままにします。もちろん、実際の値が分かっている場合はその値を入力することができますが、定常熱伝達解析の結果には影響しません。
- [熱伝導率]フィールドに 0.549 と入力します。
- [OK]をクリックして特性を確定します。
- [OK]をクリックして、[要素の材料選択]ダイアログ ボックスを終了します。
- ブラウザで[部品 2]の[材料]見出しをダブルクリックします。
- [Autodesk Simulation Material Library]の[その他]
[非金属]フォルダから、[Silicon, Si]を選択します。
- [OK]をクリックします。
- ブラウザで[部品 3]の[材料]見出しを選択します。
- [Ctrl]を押しながら、[部品 4]、[部品 5]、[部品 6]の[材料]見出しも選択します。これで、4 つの[材料]見出しが選択されているはずです。
- 選択した 4 つの見出しの内の 1 つを右クリックして、[材料を編集]を選択します。
- [プロパティを編集]をクリックします。
- [熱伝導率]フィールドに 0.544 と入力します。
- [OK]をクリックして特性を確定します。
- [OK]をクリックして、[要素の材料選択]ダイアログ ボックスを終了します。
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