このページでは、パイプ ネットワークの解析に使用する設定を指定することができます。
このダイアログ ボックスには、[自然流下式ネットワークの解析]ダイアログ ボックスの[一般]ページからアクセスすることができます。
Pipes
これらの設定は、解析の計算で使用されます。
- 最小速度
- パイプ ネットワークの既定の最小速度を指定します。
[最小速度]と[最大速度]は、パイプのサイズ変更解析で使用されます。計算アルゴリズムは繰り返し実行され、さまざまな繰り返しで計算された速度がこれらの値に対して確認されます。
- 最大速度
- パイプ ネットワークの既定の最大速度を指定します。
- 最小土被り
- 適用される土被りの既定の最小深さを指定します。
この設定は、最小土被りを満たすパイプ インバートを割り当てるためにパイプのサイズ変更解析で使用されます。
参照サーフェスが存在する場合は、そのサーフェスの標高が土被り値を計算するために使用されます。参照サーフェスが存在しない場合、構造物リム(通常 0)が土被り値の計算に使用されます。
注: 最小土被りは、(吐き口構造物に接続された)最下流のパイプ以外のすべてのパイプに適用されます。そのため、サーフェスの勾配が最下流のパイプ ネットワーク全体の勾配よりも急であるとき、吐き口構造物が地上に現れてしまう場合があります。
注: [設定]ページで指定される最小土被り値は、パイプの(内側の)管頂に向けて下向きに計測されます。パイプ自体の厚さは考慮されません。パイプの厚さを考慮する必要がある場合は、最小土被りの値を調整します。 [結果]ページで報告される最小土被り値はパイプの頂点に向けたものであるため、これらの報告値は[設定]ページで指定された最小土被り値からパイプの厚さを引いた値にほぼ等しくなります。
- 既定の N 値
- パイプの既定の粗度係数(マニングの公式における n 値)を指定します。
この値は、新しいパイプ サイズを決定するパイプのサイズ変更の計算で常に使用されます。
注: 各パイプに直接割り当てられた粗度係数は、EGL および HGL の計算に使用されます。
- 最小クラウン ドロップ
- 構造物に接続されている 2 本のパイプの、パイプの管頂で計測した標高差を指定します。計算されたクラウン ドロップが指定された最小値よりも小さい場合、指定された最小値が使用されます。
この設定はパイプのサイズ変更解析で使用されます。指定されたパイプの管頂の標高差に基づいて、下流パイプのインバートを設定するために使用されます。
支流域
- 最短集中時間(Tc)
- 集中時間(Tc)で使用する既定の最小値を指定します。
注: 集水域を作成すると、その集水域に対して集中時間が計算され、その値は各集水域に対して[ネットワークの詳細]ページに表示されます。ただし、集水域に対して計算された Tc が、これらの設定で指定された既定の最小の Tc に満たない場合、Tc フィールドに警告アイコン

が表示され、既定値が計算に使用されることが通知されます。
縦断ビューのグラフィック ビュー
解析結果をプレビューするために縦断ビューで使用される一時的なグラフィックスのカラーをコントロールするには、これらの設定を使用します。
次の図は、プレビューに表示されているエネルギー勾配線(EGL)と動水勾配線(HGL)の詳細を示します。
- 動水勾配線
- 縦断ビューで HGL を示すために使用するカラーを指定します。
- エネルギー勾配線
- 縦断ビューで EGL を示すために使用するカラーを指定します。
- 新しいパイプ サイズ
- 縦断ビューで更新されたパイプ サイズを示すために使用するカラーを指定します。