Autodesk Civil 3D 2019.3 におけるコリドー道路修繕サブアセンブリのオーバーレイ勾配のオプションの更新。

Autodesk Civil 3D 2019.3 では、コリドー道路修繕サブアセンブリにおける一部のオーバーレイ勾配のオプションの動作が更新されました。

注: Autodesk Civil 3D 2019.3 Update のインストール後に、既存の道路修繕コリドーを再構築して変更を適用します。

次の表では、更新された動作について説明し、さらにどの動作が変更されていないかについても説明します。

オーバーレイ勾配のオプション パラメータ 勾配誤差の許容値内の動作 勾配誤差の許容値内の動作の例 勾配誤差の許容値を超えたときの動作 勾配誤差の許容値を超えたときの動作の例
ユーザ定義(フラッピングあり) 新しい動作:
  • 修正横断勾配が現況地盤の横断勾配になります。
次のような値を指定します。
  • 現況地盤の横断勾配 = -3.4%
  • 理想的な横断勾配 = -3.0%
  • 勾配誤差の許容値 = 0.5%

修正横断勾配は、-3.4% になります。

新しい動作:
  • 修正横断勾配は変動し、現況地盤の横断勾配に勾配誤差の許容値を加算または減算したものになります。
    注: 勾配誤差の許容値を加算するか減算するかは、どちらが現況地盤の横断勾配の値と理想的な横断勾配の値をより近いものにするかによって異なります。
次のような値を指定します。
  • 現況地盤の横断勾配 = -3.4%
  • 理想的な横断勾配 = -5.0%
  • 勾配誤差の許容値 = 0.5%

修正横断勾配は、-3.9% になります。

ユーザ定義(フラッピングなし) 動作の変更なし:
  • 修正横断勾配が指定した理想的な勾配になります。
次のような値を指定します。
  • 現況地盤の横断勾配 = -3.4%
  • 理想的な横断勾配 = -3.0%
  • 勾配誤差の許容値 = 0.5%

修正横断勾配は、-3% になります。

新しい動作:
  • 修正横断勾配は、指定した理想的な横断勾配に勾配誤差の許容値を加算または減算したものになります。
    注: 勾配誤差の許容値を加算するか減算するかは、どちらが現況地盤の横断勾配の値と理想的な横断勾配の値をより近いものにするかによって異なります。
次のような値を指定します。
  • 現況地盤の横断勾配 = -3.4%
  • 理想的な横断勾配 = -5.0%
  • 勾配誤差の許容値 = 0.5%

修正横断勾配は、-4.5% になります。

内側/外側車線の横断勾配摺り付け 動作の変更なし:
  • 線形に横断勾配摺り付けが指定されていない場合: 修正横断勾配は、指定した理想的な勾配になります。
    注: この動作は、[フラップなしのユーザ定義]オプションの場合と同じです。
  • 線形に横断勾配摺り付けが定義されている場合: 横断勾配摺り付け値が理想的な勾配として機能し、修正横断勾配が横断勾配摺り付けテーブルから取得された車線の横断勾配摺り付け値になります。
次のような値を指定します。
  • 現況地盤の横断勾配 = -3.4%
  • 理想的な横断勾配 = -3.0%
  • 勾配誤差の許容値 = 0.5%

修正横断勾配は、次のいずれかになります。

  • 線形に横断勾配摺り付けが指定されていない場合、修正横断勾配は -3.0% になります。
  • 線形に横断勾配摺り付けが定義されている場合、修正横断勾配は横断勾配摺り付けテーブルから取得された車線の横断勾配摺り付け値になります。
新しい動作:
  • 線形に横断勾配摺り付けが指定されていない場合: 修正横断勾配は、指定した理想的な勾配に勾配誤差の許容値を加算または減算したものになります。
    注: この動作は、[フラップなしのユーザ定義]オプションの場合と同じです。
  • 線形に横断勾配摺り付けが定義されている場合: 修正横断勾配は、横断勾配摺り付けテーブルから取得された車線の横断勾配摺り付け値に勾配誤差の許容値を加算または減算したものになります。
次のような値を指定します。
  • 現況地盤の横断勾配 = -3.4%
  • 理想的な横断勾配 = -5%
  • 勾配誤差の許容値 = 0.5%

修正横断勾配は、次のいずれかになります。

  • 線形に横断勾配摺り付けテーブルが指定されていない場合、修正横断勾配は -4.5% になります。
  • 線形に横断勾配摺り付けが定義されている場合、横断勾配摺り付けテーブルから取得された車線の横断勾配摺り付け値に勾配誤差の許容値を加算または減算したものになります。