RPM ユーティリティを使用して Linux に Maya をインストールする

RPM コマンド ライン ユーティリティでは、-i フラグまたは -ivh フラグのいずれかを使ってプログラムをインストールできます。-ivh フラグを使用すると、インストール中に詳細な情報が提供されます。

注: Maya 2018 以降、Maya に Licensing.env ファイルが含まれなくなりました。ユーザが作成する必要があります。下記の手順 5 を参照してください。

RPM ユーティリティを使用して Linux に Maya をインストールするには

  1. スーパー ユーザ(su - 使用)としてシェルを開き、
  2. 次のいずれかを実行します。
    • USB インストール メディアを挿入すると、自動的にドライブとしてマウントされます。
    • ダウンロードした圧縮ファイルから Maya パッケージを展開してから、パッケージを展開したフォルダへ変更します。
  3. ls コマンドを使用し、パッケージをリスト表示します。

    パッケージは次のようになります。# には具体的なパッケージ番号が入ります。

    パッケージ名 修正される問題 必須

    Maya2019_64-2017.0-#.x86_64.rpm

    Linux 版 Maya

    はい

    adlmapps14-#.x86_64.rpm

    Autodesk ライセンス

    はい

    adlmflexnetclient-14#.x86_64.rpm

    オートデスク スタンドアロン ライセンス

    スタンドアロン ライセンス用のみ

    adlmflexnetserver-14#.x86_64.rpm

    ライセンス サーバ ツール(ネットワーク ライセンス用)

    いいえ

  4. 必要なソフトウェアをインストールするには、既に Mudbox がインストールされているコンピュータに Maya をインストールするかどうかによって、次のコマンドのいずれかを入力します(# は特定のパッケージ番号を示しています)。
    • Maya のみをインストールする場合は、次のように入力します。
      rpm -ivh Maya2019_64-2019.0-#.x86_64.rpm adlmapps11-11.0.15-0.x86_64.rpm  
       adlmflexnetclient-14.#.x86_64.rpm
    • Maya と Mudbox をインストールする場合は、次のように入力します。
      rpm -ivh --force Maya2019_64-2019.0-#.x86_64.rpm adlmapps11-11.0.15-0.x86_64.rpm  
       adlmflexnetclient-14.#.x86_64.rpm 
      	
      注: 古いバージョンの Linux 用 AdLM がインストールされている場合は、現在のバージョンをインストールする前にそのバージョンをアンインストールしてください。お持ちのバージョンを確認するには、rpm -qa | egrep 'adlm|Maya' コマンドを実行してください。
  5. 使用するライセンスの種類を指定する License.env ファイルを作成します。ファイル内で次の情報を指定します。
    • Maya のプロダクト キー

      MAYA_LICENSE=product key — 657J1 など。

    • ライセンスの種類
      • スタンドアロン ライセンス

        MAYA_LICENSE_METHOD=standalone

        注: Consistent Network Device Naming (CNDN) を有効にしたまま、Fedora 14 以降でスタンドアロン ライセンスを使用している場合は、「Linux に関するその他の注意事項」の当該セクションを参照してください。
      • ネットワーク ライセンス

        MAYA_LICENSE_METHOD=network

      License.env ファイルを作成したら、/usr/autodesk/maya2019/bin/ フォルダにコピーします。

    ネットワーク ライセンスを使用している場合は、次の操作を実行する必要があります。

    • 次の 2 つの行を実行して、/var/flexlm ディレクトリに maya.lic というファイルを作成します。
       SERVER <licenseserver> 0 
       USE_SERVER 

      ここで、<licenseserver> はライセンス サーバのホスト名または IP アドレスです。

    Maya 2019 では、標準インストールの一部として、必要な libXm.so.3 ライブラリが Maya lib フォルダに追加されるため、openMotif runtime rpm をインストールする必要はありません。

  6. /usr/lib//usr/X11R6/lib、または usr/lib64 フォルダで libGL.so という名前のファイルを検索し、OpenGL がインストールされていることを確認します。
    注: 32 ビット版 Red Hat、Fedora、SuSE では通常 /usr/lib ですが、64 ビット版の Ubuntu および Debian でも同様の場合があります。Maya の実行に理想的なシステム OpenGL ドライバ mesa-GL を含むものもあります。Maya は 64 ビット アプリケーションであり、最高のパフォーマンスを実現するには、64 ビット OpenGL 3D 最適化ドライバが必要です。
    ヒント: インストールされている OpenGL ドライバを簡単に確認するには、glxinfo プログラムを使用し、ベンダー、レンダラ、およびドライバのバージョンに関する文字列を確認してください。
    glxinfo | less

    たとえば、以下の出力は直接レンダリングが有効であることを示し、OpenGL 情報は期待されるドライバ(Mesaではない)を示します。

    ...
    name of display: :0.0
    display: :0  screen: 0
    direct rendering: Yes
    server glx vendor string: NVIDIA Corporation
    server glx version string: 1.4
    server glx extensions:
    ...
    client glx vendor string: NVIDIA Corporation
    client glx version string: 1.4
    client glx extensions:
    OpenGL vendor string: NVIDIA Corporation
    OpenGL renderer string: Quadro FX 1600M/PCIe/SSE2
    OpenGL version string: 3.3.0 NVIDIA 313.09
    OpenGL shading language version string: 3.30 NVIDIA via Cg compiler
    ...
    ヒント: プログラム /usr/bin/glxinfo は、パッケージ glx-utils (Red Hat/Fedora)からのものです。システム上にない場合は、
    yum install glx-utils

    を実行してインストールします。

  7. このセッションの共有ライブラリを設定するには、LD_LIBRARY_PATH に /opt/Autodesk/Adlm/R14/lib64/ を追加します。
    たとえば、BASH シェルで以下のコマンドを実行できます。
    export LD_LIBRARY_PATH=/opt/Autodesk/Adlm/R14/lib64/
  8. 次のコマンドを実行し、Maya を Autodesk ライセンス ソフトウェアに登録します。<productKey1> および <productKey2> はご使用製品のプロダクト キーで、<serialNum> はご使用製品のシリアル番号です。
    注: Maya をスイートの一部として購入した場合は、Maya のプロダクト キーを <productKey1> に入力し、スイートのプロダクト キーを <productKey2> に入力します。Maya を単体で購入し、プロダクト キーが 1 つしかない場合は、<productKey1> および <productKey2> の両方に Maya のプロダクト キーを入力できます。
    • スタンドアロン ライセンス
      /usr/autodesk/maya2019/bin/adlmreg -i S <productKey1> <productKey2> 2018.0.0.F <serialNum>
      /var/opt/Autodesk/Adlm/Maya2019/MayaConfig.pit
    • ネットワーク ライセンス
      /usr/autodesk/maya2019/bin/adlmreg -i N <productKey1> <productKey2> 2018.0.0.F <serialNum>
      /var/opt/Autodesk/Adlm/Maya2019/MayaConfig.pit

    例:

    /usr/autodesk/maya2019/bin/adlmreg -i S 657J1 657J1 
    2017.0.0.F 000-00000000
    /var/opt/Autodesk/Adlm/Maya2019/MayaConfig.pit

    この手順により、製品情報の .pit ファイルが更新されます。Maya の多数のインスタンスをインストールする場合、これを同じ設定の別のマシンにコピーできます。

    これらのコマンドによって Registration succeeded メッセージが返され、スタンドアロン ライセンスまたはネットワーク ライセンスを使用して Maya を実行できるようになります。