コンフォーマル冷却解析を実行するには: Dual Domain

冷却管内の流体流動を適切にシュミレーションするには、コンフォーマル冷却管には特定の構成が必要となります。

重要: コンフォーマル冷却解析は Windows プラットフォームでのみサポートされ、Linux プラットフォームでは実行されません。

コンフォーマル冷却解析を実行するには、次が必要です。

  • 成形品モデル
  • コンフォーマル冷却ボディの CAD モデル
  • 理想的には、金型の単純化された CAD モデル
  1. ([ホーム]タブ > [インポート]パネル > [インポート])をクリックして成形品モデルを開き、メッシュ タイプとして[Dual Domain]を選択します。
  2. ([メッシュ]タブ > [メッシュ]パネル > [メッシュの生成])をクリックし、成形品にメッシュを生成します。
  3. [冷却(FEM)]を含む解析順序に変更します。
  4. 解析で使用する材料を選択します。
  5. 成形品に射出位置を設定します。
    注: コンフォーマル冷却解析の実行では、フィード システムをモデリングする必要はありません。
  6. スタディ ツリー [Dual Domain メッシュ]を右クリックして、[メッシュ タイプの設定]を選択し、[3D]を選択します。

    コンフォーマル冷却管が 3D 冷却管としてメッシュされるとき、成形品が再メッシュされないことが重要です。解析を実行する前に、成形品のメッシュを Dual Domain に戻すことになります。

  7. スタディ ツリーで、[冷却回路]を右クリックして、[冷却回路の追加(3D)]を選択し、コンフォーマル冷却回路の CAD モデルにナビゲートします。
    注: コンフォーマル冷却回路を[ホーム]タブ > [インポート]パネル > [追加]オプションで追加した場合は、インポートした CAD ボディを選択して、そのプロパティ タイプを[冷却管(3D)]に変更します。
  8. ([境界条件]タブ > [冷却]パネル > [冷媒入口/出口] > [冷却管(3D)入口])をクリックし、コンフォーマル冷却ボディの入口面をクリックします。 コンフォーマル冷却ボディに入口の矢印が表示されます。
  9. ([境界条件]タブ > [冷却]パネル > [冷媒入口/出口] > [冷却管(3D)出口])をクリックし、コンフォーマル冷却ボディの出口面をクリックします。 コンフォーマル冷却ボディに出口の矢印が表示されます。
    注: コンフォーマル冷却の入口と出口は同数である必要があります。
  10. ([メッシュ]タブ > [メッシュ]パネル > [3D 冷却管メッシュ])をクリックして、[3D 冷却管メッシュの生成]ダイアログ ボックスを開きます。
  11. パラメータが適切であることを確認して、[メッシュ生成]をクリックします。
    注: コンフォーマル冷却管は 3D 四面体要素でメッシュ生成されますが、従来の冷却管が表示されていれば、これらはビーム要素でメッシュ生成されます。
  12. 追加の 1D 冷却システムがあれば、そのモデリングおよびメッシュ生成をします。
  13. フィード システムをモデリングします。最低要件は射出位置を指定することです。
  14. 金型をインポートしたり、金型サーフェス ウィザードを使用することによって、金型を定義します。

    CAD パッケージから金型をインポートする場合は、次のようにします。

    1. 金型ボディをインポートする前に、CAD パッケージでボルトやスライドなどの要素を金型のメイン ボディに統合することで単純化されていることを確認します。これにより、金型メッシュが単純化できます。
    2. 成形品、ランナー、またはフィードシステムのボリュームは、インポートする前に、ボイドに変換する必要があります。これは、Autodesk Fusion 360 内で実行できます。
  15. 金型メッシュの生成」で、モデリング処理を完了します。これは、2 つの手順で処理します。
    1. スタディ ツリー [3D 金型メッシュの作成]を右クリックし、[3D 金型メッシュの生成]を選択します。パラメータが適切であることを確認して、[メッシュ生成]をクリックします。 これにより、金型のサーフェス メッシュが作成されます。
    2. 金型ボリュームのメッシュを作成するには、スタディ ツリー [3D 金型メッシュの生成]を右クリックして、[3D 金型メッシュの生成]を選択します。パラメータが適切であることを確認して、[メッシュ生成]をクリックします。 金型ボリュームのメッシュが生成されます。
  16. スタディ ツリーで、 [3D メッシュ]を右クリックします。[メッシュ タイプの設定] > [Dual Domain]を選択します。
これで、成形品が Dual Domain として表示されるので、[解析実行]をクリックして、コンフォーマル冷却解析を実行します。