プロセス設定ウィザード: [冷媒流設定]タブ

このダイアログ ボックスは、冷媒流解析で使用する摩擦式を選択する場合、および、計算にマイナー損失と重力を含めるかどうかを選択する場合に使用します。また、冷媒温度を計算するかどうかを選択することもできます。

このダイアログ ボックスにアクセスするには、既に成形プロセスとして[冷媒流]を選択していることを確認し、 ([ホーム]タブ > [成形プロセス設定]パネル > [プロセス設定])をクリックします。

前提条件
モデルの要件: 冷却回路
メッシュ タイプ:
  • 3D
  • Dual Domain
  • Midplane
モデル: 冷却回路を含む
成形プロセス: 冷媒流
解析順序: 冷却冷却(FEM)を含む
ダイアログ ボックスの位置
[プロセス設定] ([ホーム]タブ > [成形プロセス設定]パネル > [プロセス設定])をクリックします。

すべてのソルバー パラメータに、ほとんどの解析でそのまま使用できる既定値が設定されています。

ダイアログ ボックスの要素 説明
マイナー損失

4 つのオプションがあり、マイナー損失を使用するオプションが 3 つと、マイナー損失を無視するオプションが 1 つあります。マイナー損失の結果は、形状の変化や流路系へのコンポーネントの追加が原因で生じます。損失は、入口および出口での移動、拡流点、縮流点、ベンド、エルボ、ティー、バルブ、配管接続、継手で発生します。これらはすべて流体のスムーズな流れを妨げる原因となり、結果として、流れの分断や混合を原因とするエネルギーのマイナー損失が生じます。

マイナー損失を計算
形状の変化に固有のデータ、または冷却システムで使用するコンポーネントの追加に固有のデータにアクセスできない場合は、ユーザが指定したジオメトリ情報に基づいて、ソフトウェアに一般のマイナー損失を計算させることができます。
指定したマイナー損失を使用
データを使用できる場合は、このオプションを選択し、適切なモデル要素の損失係数(K 係数)の情報を入力します。このオプションでは最も正確なシミュレーションができます。
指定しない限りマイナー損失を計算
特定のコンポーネントが大きなマイナー損失に寄与していることが分かっていて、それを把握する必要があるものの、システムの他の部分についてはソフトウェアによる計算に満足している場合に、このオプションを使用します。
マイナー損失を無視
回路の形状やコンポーネントの追加がシステムの圧力損失に与える影響度に関心がない場合は、このオプションを選択します。
摩擦式

これらのオプションはすべて、ダルシー ワイスバッハの摩擦係数 f の計算に使用されます。特定の近似を目的とした特定の希望がない限り、既定の設定を使用します。

次のようなオプションがあります。

  • [SwarmeeJain]: これは既定のオプションであり、コールブルック ホワイトの式の望ましい近似が得られます。
  • [ColeBrook White]: この式は、その性質上暗黙的であり、繰り返し解析する必要があります。
  • Haaland
  • Serghides
  • Altshul
  • Evangelides
冷媒温度を計算

回路の冷媒温度の結果をシミュレーションに含めるには、このオプションを選択します。

重力効果のシミュレーション 重力をシミュレーションに含めるには、このオプションを選択します。このオプションでは、流入口と流出口のノードの高さが考慮され、重力が冷媒流量に与える影響が計算されます。
重力方向の編集 このボタンは、[重力効果のシミュレーション]を選択した場合にアクティブになります。このボタンをクリックすると[重力方向]ダイアログ ボックスが開きます。