概要 - 初期樹脂計量

3D 圧縮成形解析の場合、初期計量はメッシュ生成されたブロックによって表されます。

初期計量メッシュは、解析の開始時に成形品メッシュのどのノードが既に充填されているかを定義します。初期計量メッシュが実際の計量形状のリアリスティックな表現であることを確認します。成形品メッシュの XY 横方向範囲内にある初期計量要素のみがシミュレーションで考慮されます。

初期計量メッシュを成形品を基準とした圧縮方向にオフセットして作成します。これにより、成形品メッシュと計量メッシュが解析の開始前にオーバレイされることを防止できて便利です。解析の開始時に、ソルバーは初期計量メッシュを成形品メッシュの上の開始位置に自動的に移動します。

初期計量(表側)メッシュと成形品(裏側)メッシュ

固定または可変の初期樹脂計量を作成することができます。固定初期計量は、解析開始時には元々の形状を維持し、その後、圧縮中にはキャビティを充填するために形状に適合します。可変初期樹脂計量は、圧縮開始時にキャビティの空間にドロップおよびドレープします。圧縮開始時にどの程度キャビティの形状に適合するかは、成形品形状とメッシュ密度(成形品と初期計量の両方)の両方によって変わります。メッシュ密度が高くなればなるほど、初期計量はキャビティの形状に適合しますが、解析時間は長くなります。

注: 可変初期計量の繊維充填材料を選択すると、初期繊維配向は、変形に従ってローカル サーフェスの方向に沿うように自動的に変化します。変形後の初期計量の繊維配向を確認するには、最初のタイム ステップでの平均繊維配向結果を見ます。

圧縮開始時の固定初期計量

圧縮開始時の可変初期計量