インポートした 3D CAD 冷却管ボディから中心線カーブを抽出できます。このようなカーブを使用して、ほとんどの冷却解析のモデリングに使用するビーム要素を作成することができます。
冷却管は、多くの場合、CAD パッケージで設計され、3D ボディとして Autodesk Moldflow にインポートされます。ほとんどの解析では、冷却システムをビーム要素として表す必要があります。
まず 3D ボディの中心線カーブを抽出することによって 3D ボディをビーム要素に変換し、次にカーブに沿ってビーム要素を構築します。CAD 設計で指定された冷却管の直径が、[冷却管]のプロパティとともに、作成されたカーブで自動的に継承されます。
3D ボディは、結合されているように見えても、完全には接続されていない場合があります。これは、中心線が分断される原因となります。
抽出されたカーブの接続を確認します。カーブを作成して、手動ですべての分断を修復します。複雑な金型では、冷却管が何本もある場合があります。問題箇所の検索を単純にするために、作業する冷却管は一度に 1 本のみにします。
上に示した図は、冷却管の始まりまたは終わりの開口部を拡大したものです。この大きい方のボディは冷媒のホース コネクタを収容するためのもので、小さい方のボディにはコネクタのスレッドのかみ合いを改善するためにテーパが付けられています。テーパが付けられた部分はサポートされていません。これは、抽出された中心線を表す赤い線で分断が起こる原因となるからです。解析を単純にするために、これらのボディを両方を削除します。
通常、冷却管は、金型の外側からドリルで穴を空けることによって製造され、他の穴と交差します。次に、冷却管の構築部分にプラグが使用されますが、これが冷媒の停滞領域の原因となります。
停滞領域があるモデルでは、プログラムが冷媒のフロー パスを決定できるように、入口と出口の両方を指定する必要があります。このような領域で停滞している冷媒の温度は上昇し、システムの熱に影響を及ぼすことから、モデルからこの構築冷却管を削除しないでください。
通常の断面が非円形の 3D CAD ボディには、抽出され、形状の図心を通過するように配置された中心線カーブがあります。これらの中心線カーブにはプロパティが割り当てられていません。これらのカーブをビームとして表すためには、メッシュを生成する前に、等価直径と [冷却管]プロパティを適用する必要があります。等価ビームが成形品構成部品または金型構成部品と交差する場合、解析は実行できません。平坦な冷却管も、多くの場合、この理由でサポートされていません。断面が非円形の 3D CAD ボディが含まれるモデルをコンフォーマル冷却解析として実行することを考慮してください。
バブラーまたはバッフルを表す抽出された中心線カーブには、バブラーまたはバッフルのプロパティが割り当てられます。メッシュ生成時に、これらのカーブは適切な要素に変換されます。冷媒流は、これらの要素内部を正しく流れるように自動的にモデリングされます。