プレス力(オーバーモールディング): XY プロット結果は、解析のオーバーモールディング ステップ中にプレスによって加えられる力を示し、プロセス時間に対する力の XY プロットに表示されます。
この結果は、オーバーモールディング ステップに射出圧縮を選択したときに、熱可塑性樹脂射出圧縮オーバーモールディング解析で生成されます。
この結果の使用法
射出圧縮成形の圧縮過程における、プレス力は、サイクル中の経過時刻における圧力に、パーティング平面上の圧縮表面 (フィード システムを除く) の投影面積を掛けることによって算出されます。
プレス保圧を行う場合、算出されたプレス力が、プロセス設定で入力した最大プレス圧縮力に達したときは、その設定値 (一定圧力) が維持されます。
注: XY グラフにプロットされるタイム ステップ数は、
充填過程の
[標準結果の数]オプションと、
保圧過程の[標準結果の数]
オプションで指定した入力値によって決まります。
出力する標準結果の数を指定するには、
()をクリックします。
- 必要に応じて[次へ]をクリックして[圧縮設定]ページを表示します。
- [アドバンス オプション]をクリックします。
- [ソルバー パラメータ]グループで[編集]をクリックして、[中間出力]タブを選択します。
確認事項
ここでの目的は、成形品の肉厚が指定した設計肉厚と同じになるようにすることです。プレス変位結果がプレス オープン距離と等しい、またはこれにできる限り近くなったときに、このようになります。
注: 設計肉厚 + プレス オープン距離(入力) - プレス変位(結果) = 最終成形品肉厚。
最終成形品肉厚が設計肉厚よりもはるかに厚い場合は、次のプロセス設定の 1 つまたは複数を調整し、再度実行してみてください。
- プレス圧縮力を大きくする。材料をさらに圧縮できます。
- 保圧後に射出位置を開いたままにする。余分材料を締め出すことができます。
- 充填体積 % による速度/圧力切り替えを小さくする。キャビティに射出される材料を少なくできます。
- 充填時間を長くする。流量を少なくできます。
- プレス速度を速くする。プレスを早く閉じることができます。
- プレス オープン距離を短くする。
- プレス待機時間を短くする。キャビティに材料が過剰に射出される前に、プレスを早く閉じることができます。
射出圧縮結果間の関係の例、およびその解釈方法については、プレス変位結果に関するトピックを参照してください。