プレス速度(オーバーモールディング): XY プロット結果

プレス速度(オーバーモールディング): XY プロット結果は、解析のオーバーモールディング ステップ中のプレスの移動速度を示します。

この結果は、オーバーモールディング ステップに射出圧縮を選択したときに、熱可塑性樹脂射出圧縮オーバーモールディング解析で生成されます。

この結果の使用法

射出圧縮解析の圧縮過程は次の 2 つのセグメントで構成されます。

速度制御によるプレス圧縮
この工程では、増分距離でのプレス圧縮速度に指定した入力値によって、プレスは制御されます。
圧縮力制御によるプレス圧縮
この工程では、一定のプレス力を維持するために必要なプレス速度が計算されます。
注: XY グラフにプロットされるタイム ステップ数は、充填過程[標準結果の数]オプションと、保圧過程[標準結果の数]オプションで指定した入力値によって決まります。

出力する標準結果の数を指定するには、

  1. [プロセス設定] ([ホーム]タブ > [成形プロセス設定]パネル > [プロセス設定])をクリックします。
  2. 必要に応じて[次へ]をクリックして[圧縮設定]ページを表示します。
  3. [アドバンス オプション]をクリックします。
  4. [ソルバー パラメータ]グループで[編集]をクリックして、[中間出力]タブを選択します。

確認事項

ここでの目的は、成形品の肉厚が指定した設計肉厚と同じになるようにすることです。プレス変位結果がプレス オープン距離と等しい、またはこれにできる限り近くなったときに、このようになります。

注: 設計肉厚 + プレス オープン距離(入力) - プレス変位(結果) = 最終成形品肉厚。
最終成形品肉厚が設計肉厚よりもはるかに厚い場合は、次のプロセス設定の 1 つまたは複数を調整し、再度実行してみてください。
  • プレス速度を速くする。プレスを早く閉じることができます。
  • プレス オープン距離を短くする。
  • プレス待機時間を短くする。キャビティに材料が過剰に射出される前に、プレスを早く閉じることができます。
  • プレス圧縮力を大きくする。材料をさらに圧縮できます。
  • 保圧後に射出位置を開いたままにする。余分材料を締め出すことができます。
  • 充填体積 % による速度/圧力切り替えを小さくする。キャビティに射出される材料を少なくできます。
  • 充填時間を長くする。流量を少なくできます。

射出圧縮結果間の関係の例、およびその解釈方法については、プレス変位結果に関するトピックを参照してください。