高速 ページでは、多様なスムージングオプションを制御します。これにより、高速加工時の工具方向の急転換を回避します。使用可能なオプションは、選択したストラテジーによって異なります。
輪郭スムージング － 輪郭の円弧フィットを有効にし、外部コーナーで方向の急転換を回避します。円弧半径は工具直径の比率で定義され、工具の直径と乗算係数を使用して計算されます。乗算係数の指定にはスライダーを使用します。例えば、直径が 10mm、蒸散係数が 0.05 の場合、円弧半径は 0.5mm です。
- 輪郭スムージング － 選択解除
－ スムージング対象外の外部コーナー
－ スムージング対象の内部コーナー
半径 に 0.2 を使用すると、以下のようになります。
－ スムージングされた外部コーナー
注: 工具方向の急転換を回避できるため、円弧フィットは高速仕上げで特に有用です。注: Vortex 加工の小さなトロコイドが推奨されない場合は、可能な限り 1mm より大きいトロコイドの半径を維持してください。
レースライン スムージング － ツールパスの急転換によって引き起こされるマシンに対する力の急激な変化を防ぐことにより、高速の送り速度を実現できるオフセットに標準オフセットを変更します。このオフセットは、シャープ コーナーをラウンド コーナーに変更し、ステップオーバーを固定距離から可変の距離に変更します。スライダーを使用して、指定されたステップオーバーからの最大偏差を割合で指定します。
－ ラウンド コーナー
－ 可変のステップオーバー
トロコイド動作 － 既定で制限工具負荷設定が適用されているトロコイド動作を有効にします。
- 最大負荷 － スライダーを移動し、トロコイドの挿入に必要な工具負荷値を設定します。
注: トロコイド動作 オプションは、スライス領域切削 ツールパスの作成時には、モデルオフセット、または、全オフセット 領域切削スタイルの選択時のみ有効になります。注: このオプションは、領域切削ストラテジーのメインページのスタイルからオフセットを選択した場合のみ有効になります。
リンク － オプションを選択し、PowerMill がツールパス内のオフセット間のリンク動作を作成する方法を指定します。
- 直線:
- スムース:
- なし:
このオプションは、ストラテジーのメイン ページのスタイルからオフセットを選択した場合のみ有効になります。
円弧フィット コーナー－ ツールパスの全ての内部コーナーに円弧を作成します。工具方向の急転換を回避できるため、これは高速仕上げで有用です。円弧半径は工具直径の比率で定義され、工具の直径と乗算係数を使用して計算されます。乗算係数の指定にはスライダーを使用します。例えば、直径が 10mm、蒸散係数が 0.05 の場合、円弧半径は 0.5mm です。
- 円弧フィット コーナー 選択解除
- 円弧フィット コーナー 選択
垂直スムージング － サーフェスに垂直な輪郭の平滑度を改良します。
- 上 / 下軸（TDU） － 工具直径単位で垂直ブレンド距離を入力します。このタイプのスムージングは、内部コーナーのオフセットに起因する過剰な皺の削除に効果的です。最初に既定値を使用したスムージングを推奨します。過度のスムージングによる過剰な平坦化は、輪郭の変形の原因になります。
- 角度 － スムージング角度を入力します。このタイプのスムージングは、多軸加工時に効果的で、トリム済みサーフェスからの輪郭のスムージングに使用することができます。トリム済みサーフェスには、凹凸エッジが含まれる場合があります。これは、輪郭加工により拡大されます。これは、角度スムージングにより最小になります。5
が既定値になります。
軸計算トレランス － 工具軸計算用のトレランスを入力します。比較的少ないジオメトリ数では、工具軸がサーフェス上に正確に配置されるために、わずかに振れる場合があります。これは、任意の位置から別の位置への工具移動時に、ジオメトリに生じるわずかな変更により発生します。ジオメトリの変化が大きい領域の移動時に、このトレランスに加工トレランスより大きな値を指定し、工具軸を安定させることができます。その結果、余剰素材がサーフェスに残される場合がありますが、工具に対する負荷が削減されます。
スムージングの効果の詳細については、工具負荷 を参照してください。