クラウドで CFD のジョブを実行するには、Autodesk ® アカウントが必要です。http://accounts.autodesk.com/ でログインを確認することができます。さらに、クラウドでジョブを実行する資格があるアカウントでログインする必要があります。
正常にサイン インされると、[サイン イン]ボタンの "サイン イン" の文字がログイン名(または電子メール アドレス)に置き換えられます。
ローカルでの実行と、クラウドでの実行での根本的な違いは、シミュレーションを実行する場所です。デスクトップで実行する場合、すべてのシミュレーションはローカル コンピュータまたはローカル ネットワーク上のリモート コンピュータ上で実行され、従来のソフトウェア ライセンス システムのメータリングを使用します。クラウドで実行する場合、シミュレーションはクラウド上で実行され、Autodesk ® クラウド クレジットによって、ライセンス使用のメータリングを行います。クラウド上で実行するには、クラウドで実行する権限を持つアカウントで、十分なクラウド クレジットがある必要があります。
シミュレーションに対するクラウド クレジットのコストは、モデルの複雑さに基づいています。たとえば、定常か非定常か、または熱への輻射の追加によって、解析に必要なクラウド クレジットは異なります。コストはポップアップ メニューから通知されます。
シミュレーションをローカルとクラウドのどちらで実行するかを指定するには、[実行]ダイアログ ボックスの[ソルバー コンピュータ]メニューを使用します。
ローカルで解析を行うジョブの方が、クラウドで同じジョブを行うよりも高速であるように思えます。アップロードとダウンロードの作業は、ローカル解析では存在しないため、無駄な時間に思えます。
ローカル マシンでは、1 つのライセンスで同時に行えるシミュレーションの解析は 1 つだけです。大規模な解析は、マシン パフォーマンス低下の原因となる可能性があります。
クラウド上での実行により、ローカル リソースの過度な使用が抑えられ、シミュレーションを並列で実行することができます。
スケーラブル ソルバーは、4 倍のコストで 16 倍のコンピューティング リソースを提供するクラウドで使用できます。
Simulation Job Manager は、クラウドで実行中の CFD ジョブのステータス情報をリアルタイムで提供します。Simulation Job Manager を開くには 2 つの方法があります。
Simulation Job Manager の詳細については、Simulation Job Manager のトピックを参照してください。
Autodesk® CFD のクラウド解析は、従来のソルバーで実行する場合は 3 日間、クラウド Premium で実行する場合は 12 時間の実行制限があります。最大反復回数に達する前に実行制限を過ぎた場合、結果が自動的にダウンロードされます。この時点で、最後の反復から再開することで解析を再送信することができます。最後に保存された反復が、再開する前に、[実行]ダイアログの[次から継続]行に表示されます。
クラウドでスケーラブル ソルバー シミュレーションを実行するには、[解析]、[ソルバー マネージャ]、[ソルバー コンピュータ]のいずれかのダイアログ ボックスで、ソルバー コンピュータとして[クラウド Premium]を選択します。
クラウド Premium オプションはサブスクリプションメンバーのお客様にのみご利用いただけます。
永久ライセンスをお持ちの場合、クラウド Premium オプションは表示されますが、それを選択すると、実際にその機能にアクセスするにはサブスクリプションメンバーになる必要があることを示すメッセージが表示されます。その場合は、解析タイプを[クラウド]に変更してクラウド上で従来のソルバーを使用するか、ソルバー コンピュータとして[スケーラブル ソルバー]を選択し、スケーラブル ソルバーをローカルに実行してください。
サブスクリプションのご購入に関する詳細は、こちらをクリックしてください。
ソルバーが従来のソルバーからスケーラブル ソルバーに変更されている場合は、シミュレーションを停止および継続することはできません。
シミュレーションがクラウドに移動された場合、またはクラウドから移動された場合、スケーラブル ソルバーのシミュレーションを停止して継続することはできません。
ほとんどの場合、クラウドでの解析に関連する問題は、SJM キャッシュまたは権限の問題に起因しています。しかし、これらの問題を調査する前に、CFD クラウド サービスの資格に関連した契約において「Web サポート」と「更新プログラム」を得られるメリットが有効になっていることを確認してください。これらのオプションは、契約管理者がアクセス可能な[アクセス権の編集]ダイアログに記載されています。この 2 つのメリットを有効にすることで、多くの顧客アカウントでこのような問題を解決することができました。
クラウドでの解析に必要なコスト(クラウド クレジット)は、ソルバー サービスとジョブの複雑さの程度によって異なります。
ソルバー サービス |
シンプルなジョブ |
中程度のジョブ |
複雑なジョブ |
---|---|---|---|
クラウド |
10 |
30 |
100 |
クラウド Premium |
40 |
120 |
400 |
ジョブの複雑さは、次のような要因によって決まります。
ジョブのコストは、シミュレーションを開始する前に表示されます。そのため、シミュレーションを開始する前にコストを確認できます。
たとえば、10,000 個の要素の流れのみのモデルで反復計算を 100 回実行する場合は、シンプルであるとみなされます。対称的に、10,000,000 個の要素モデルで運動と熱伝達を 5,000 時間ステップで実行する場合は、複雑であるとみなされます。
クラウド シミュレーションを停止する方法によって、結果が返されるかどうか、料金が請求されるかどうかが決まります。