メッシュ収束

メッシュ収束設定を使用して、解析中にメッシュを細分化します。パーツ全体でグローバルに細分化するか、メッシュのエラーが多い複雑な領域で局所的に細分化します。[収束設定](Autodesk Inventor Nastran [リボン]の[メッシュ]パネル内)をクリックします。既定の細分化の値に復元するには、下の図に示すように、ダイアログ ボックスの下部にある[リセット]ボタンをクリックします。

グローバルな細分化

このタイプの収束を行うと、メッシュ サイズはモデル全体で均一になります。

[細分化の最大数]では、収束の h 細分化サイクルの最大数を指定します。既定値は 5、増分は 1 です。収束判定値に達した場合にはこの数に達する前に細分化を停止できます。

[収束判定値(%)]では、後続の細分化結果の差を示す、パーセンテージの最小値を設定します。値がこの最小値より小さい場合、細分化が停止します。収束結果はフォン ミーゼス応力で表示されます。

[エラーしきい値] (0 < 値 < 1)は、0 と 1 の間の値で、指定したしきい値よりも計算されたひずみエネルギーのエラーが小さい場合に、細分化が停止します。一般的には、試行錯誤して適切な値に到達します。

ひずみエネルギーは、次の方程式に基づいて計算されて、エラーしきい値と比較されます。

Error = sqrt(seerr/setot)

seer = ひずみエネルギーのエラー

setot = 総ひずみエネルギー + ひずみエネルギー

エラーしきい値を設定する場合は、最初の解析を 0.01 のしきい値で実行することをお勧めします。解析実行後、[結果]パネルに表示される[収束プロット]を確認します。次の収束を実行する場合は、[収束プロット]に表示されるエラー値よりも小さいエラーしきい値を設定します。これを実行することで、グローバルな細分化が改善されます。

局所的な細分化

このタイプの収束は、入力された細分化しきい値に基づきます。ここでは、エラーが最大の臨界領域に細分化を適用します。

[細分化の最大数]では、収束の h 細分化サイクルの最大数を指定します。既定値は 5、増分は 1 です。収束判定値に達した場合にはこの数に達する前に細分化を停止できます。

[収束判定値(%)]では、後続の細分化結果の差を示す、パーセンテージの最小値を設定します。結果の値がこの最小値より小さい場合、細分化が停止します。収束結果はフォン ミーゼス応力で表示されます。

細分化のしきい値(0 ~ 1)は、0 ~ 1 の値で、細分化を考慮するために、エラーが最大となる要素の数を決定します。0 に設定すると、すべての要素が含まれ、1 に設定すると何も含まれません。既定の 0.95 は、エラーが最大の要素の上位 5% に細分化が適用されることを意味します。

細分化係数(> 1)は、細分化の実行ごとに、臨界領域での要素の成長率をコントロールします。たとえば値 1.5 は、細分化のしきい値で指定された要素の割合が細分化の実行ごとに 1.5 倍増加することを意味します。細分化係数は細分化のしきい値と密接に連動しています。しきい値が 1 に近い場合は、細分化係数を下げて 1.25 ~ 1.75 にしてみてください。しきい値が 0 に近い場合は、細分化係数を 2.0 以上にしてみてください。

[解析に含める]チェックボックス

(グローバルまたは局所的な)メッシュ収束をアクティブにして細分化の反復を実行するには、このボックスをオンにする必要があります。

収束プロット

メッシュ収束が含まれる解析を実行すると、このプロットが[結果]パネル(Autodesk Inventor Nastran [リボン])に含まれます。

ダイナミック プロットには次の詳細が表示されます。