コンター オプション

サブケース内で[変位]を右クリックし、[編集]を選択します。

[コンター オプション]タブには、次の主要なセクションがあります。

• [結果データ]: このドロップダウン メニューには、解析(変位、回転、応力、反力、複合材料、接触、ビーム ダイアグラム、AME など)に適用可能な基本的な結果セットが一覧表示されます。[タイプ]メニューを使用して、表示する特定の結果を詳しく定義することができます(次の項目を参照)。 AME の結果データ タイプについての詳細は、Helius PFA ヘルプを参照してください。

  

• [タイプ]: このメニューの内容は、解析のタイプ、前の[結果データ]での選択、モデルに含まれる要素のタイプ(ソリッド、シェル、バー/ビームなど)によって異なります。使用可能な結果ベクトルの例を次の 2 つの図に示します。どちらも線形静的応力解析から得られたものです。

  次の[タイプ]オプションは、[結果データ]が[変位]の場合に使用できます。結果には、変位の X、Y、Z の各成分と、合計の変位があります。

  

  次の[タイプ]オプションは、[結果データ]が[応力]の場合に使用できます(ソリッド要素によるモデルの場合)。結果には、具体的な応力テンソル成分、フォンミーゼス応力、主応力などがあります。

  

• [最大/最小指定]: 通常、コンター プロットの凡例に表示される値の範囲は、実際の最小の結果値から実際の最大の結果値にまで及びます。[最大/最小指定]オプションをアクティブにして、次の 2 つのフィールドに目的の値を入力することにより、自動範囲をオーバーライドすることができます。
  • [最小データ] コンター プロットの凡例に表示する最小値。
  • [最大データ] コンター プロットの凡例に表示する最小値。

  コンター プロットの色が新しい範囲に従って調整されます。最大値を上回るコンター領域はすべて赤色で表示され、最小値を下回る領域はすべて青色で表示されます。

  これらのオプションは、特定の対象領域に注目する場合に使用します。オプションを使用することで、より詳細な色のスペクトルが示され、局所化された結果の解像度が向上します。または、結果の特異点(つまり、1 つの節点で過度に強調された結果)によってモデル全体でコンターの色が偏るのを防ぐ目的で、これらのオプションを使用することもできます。さらに、値が非常に広い範囲に及び、重要な範囲の近傍のみに注目することが多い、疲労寿命や安全率の結果などを表示する際に、[最大データ]の値を減らすと効果的な場合が多くあります。

• [データ変換]: このセクションは、要素の図心とコーナーにある純粋なデータから実際のコンター プロットに結果を変換する方法をコントロールします。
  • データ変換には次の 3 つのオプションがあります: [平均]、[最大]および[最小]。

    

  • [平均]を選択した場合は、関連付けられている値の平均を使用して結果を取得します。
  • [最大]オプションは、関連付けられた値の中で最大の値に基づいて結果を決定します。
  • [最小]オプションは、関連付けられた値の中で最小の値に基づいて結果を決定します。このオプションは、安全係数や大きな圧縮応力など、最小値が実際に最悪のケースとなるベクトルのコンターを実行する場合にのみ使用してください。

  3 つの結果(平均、最大、最小)に、特にモデルの鋭角または分断がない場所で大きな違いがある場合は、モデルにより細かなメッシュが必要である可能性があります。

• [データ タイプ]:
  • このセクションは、要素の図心とコーナーにある純粋なデータから、実際のコンター プロットに結果を変換する方法をコントロールします。

    

  • [コーナー]: コーナー要素データを使用して応力をプロットします。通常、結果としてスムーズなコンターが作成されます。
  • [図心]: 中心の要素応力を使用して応力をプロットします。通常、結果として不連続なコンターが作成されます。
  • [振幅/位相]または[実数/虚数]: 周波数応答解析の場合、[振幅/位相]または[実数/虚数]のオプションがあります。
• [コンター タイプ]:
  • このセクションでは、節点コンターまたは要素コンターを選択できます。

    

  • [節点]: このコンター タイプは節点のすべての値を平均化し、材料またはジオメトリの不連続性を考慮することはできません。これは比較的スムーズなコンターを生成しますが、材料の境界またはプロパティの分断などに関する精度が失われます。
  • [要素]: このコンター タイプでは、結果を正確に表示するために、コンター内で使用するモデル内の不連続性を指定できます。このコンター タイプは、モデルに複数の材料がある場合や、大きい角度で交差したり、厚さに変化があるプレートで構成される場合に効果的です。要素コンターは、スムーズではない場合がありますが精度は高くなります。また、このコンター タイプを使用すると、1 つのプロットに上部と下部の両方の結果を表示できます。
• [要素オプション]: このセクションは、要素コンターの平均化をコントロールします。このセクションのオプションは、コンター タイプが[要素]の場合にのみ使用できます。

  

  • [平均化無し]を選択した場合、要素のコンターは他の要素を考慮せずに作成されます。この場合、通常は非常に円滑さに欠けるプロットが生成されますが、可変板厚のプレート モデルでは便利です。また、このオプションは、純粋なデータのみがプロットされ、平均化が行われないという点でも便利です。そのため、表示されるのは未処理の数値結果のみとなります。