フロントプレートを作成および管理する

フロントプレート(従来の「オーバーレイ」)を使用して、車のバリアントの作成、製品のライフ サイクル状態の指定、あるいはウォーターマーク、商標、または法的情報の追加を行います。会議のプレゼンテーションなどに使用する場合は、会社のロゴなどのイメージや日付などの文字をオーバーレイすることができます。

フロントプレートを作成する方法

  1. メニュー バーで、[シーン] > [シーンプレート エディタ]を選択します。
  2. シーンプレート エディタの左側を右クリックし、[フロントプレートを作成]を選択します。
  3. [プロパティ]の下の[名前]フィールドにフロントプレートの名前を入力し、[コンテンツのタイプ]でコンテンツが文字、Web、またはイメージのいずれであるのかを選択します。

    • 文字のフロントプレートでは、希望の文字を入力するとともに、フォント、カラー、透明度などのプロパティを設定します。
    • イメージのフロントプレートでは、フォルダ アイコンをクリックして、必要なイメージを選択します。いずれかの時点でイメージが更新された場合は、[復元] (復元)をクリックして最新バージョンをロードします。
  4. サイズと位置の下で、必要な値を調整します。

    絶対スケールでは、ピクセルが使用されます。相対スケールでは、パーセンテージが使用されます。

円形のオーバーレイ メニューを作成する方法

円形メニュー シーンプレート アセットは既に提供されており、VREDAssets インストーラに含まれています。アセットをシーンにドラッグすれば使用できます。

ただし、作成方法を理解するには、次の手順に従い、シーンプレート エディタを使用してフロントプレートに円形メニュー UI をロードします。

  1. メニュー バーで、[シーン] > [シーンプレート エディタ]を選択してエディタを開きます。

  2. シーンプレート エディタで、[作成] > [フロントプレートを作成] を選択してフロントプレートを作成します。

    シーンプレート エディタの円形メニューの設定

  3. 右側の[プロパティ]セクションで、[コンテンツのタイプ]を[Web]に設定します。

  4. [幅]と[高さ]をレンダリング ウィンドウのサイズに調整します。これにより、UI がレンダリング ウィンドウ内に収まるようになります。

    注: レンダリング ウィンドウのサイズが変更されたら、手順 4 を繰り返します。

  5. [クリック スルー]を 0.01 に設定して、円形メニューが透明な背景を使用するようにします。そうしないと、UI はユーザのインタラクションに応答しません。

  6. 円形メニューを含む HTML ファイルへの URL を設定します。サンプル ファイルの場所:

    C:\ProgramData\Autodesk\VREDPro-12.2\Examples\webengine-circular-menu-genesis\index.html

    注: アイコン、スタイルシート、および適切な JavaScript ファイルなどのすべてのアセットが同じフォルダにあるか、同じ URL でアクセスできることが重要です。

  7. 正しいスケーリングを設定するために、[サイズおよび位置]セクションで、[サイズ モード]を[相対] に、[サイズ] を「1.00」に設定します。

    円形メニュー

メニューを設定する

円形メニューを作成したら、次にその設定を行います。設定は HTML ファイルの script タグ内で、JSON オブジェクトとして保存されます。設定は、menu と呼ばれるルート プロパティで始まります。下記の「メニューのプロパティ」と「アイテムのプロパティ」の一覧に示す内容を使用できます。

メニューのプロパティ

名前 タイプ 説明
animationDuration 数値 アニメーションを再生するアイテムがアクティブとして表示されるミリ秒単位の期間。
buttonSizeMultiplicator 数値 アイコンのサイズに関連してボタンのサイズを指定する乗法子。
colorIconActive 文字列 色プロパティを持つアクティブなアイテムに表示されるアイコンの相対パス。
iconPath 文字列 アイテムのアイコンの相対パス。
iconSizes 配列[数値] 各アイテム レベルのピクセル単位のアイコン サイズを含む配列。
imagePath 文字列 静止フレーム イメージの相対パス。
items 配列[オブジェクト] すべてのアイテムのプロパティの詳細な説明は、下記を参照してください。
position 数値 メニューの位置。可能な値は top-lefttoptop-rightrightbottom-rightbottombottom-leftleftcenter です。
sizes 数値 各メニュー レベルの直径(ピクセル単位)。
type 文字列 常に circular でなければなりません。

アイテムのプロパティ

名前 タイプ 説明
animation 文字列 クリック時に再生されるアニメーションの名前。
animationDuration 数値 アニメーションを再生するときにこのアイテムがアクティブとして表示されるミリ秒単位の期間。これによって、メニュー全体のアニメーション期間の値が上書きされます。
children 配列[アイテム] そのアイテムが選択された場合に次のメニュー レベルで表示されるネストされたアイテムの配列。
classNames 配列[文字列] 高度なカスタマイズのためにアイテムに適用される CSS クラス名の配列。
color 文字列 アイコンの色付けに使用される RGB カラー 16 進コード。これは、色や車の塗装のバリアントを切り替えるアイテムに役立ちます。
icon 文字列 アイコン パスに対して相対的なアイコン ファイルのパス。
image 文字列 イメージ パスに対して相対的なイメージ ファイルのパス。指定すると、クリック時に背景イメージが設定されます。
isActive ブール値 true に設定すると、アイテムはアクティブとしてマークされ、バリアント、ビューポイント、アニメーションなどの割り当てられた各コマンド プロパティがメニューの読み込み時に設定されます。
name 文字列 記述名ですが、必須ではありません。
type 文字列 タイプ toggle は、最初のアイテムにのみ指定する必要があります。他のすべてのアイテムの動作は、アイテムのプロパティによって定義されます。
variant 文字列 クリック時に設定されるバリアントの名前。
viewpoint 文字列 クリック時にカメラがジャンプするビューポイントの名前。

円形メニューの例は、デモ シーン Automotive_Genesis.vpb 用に事前に設定されています。

フロントプレート スイッチを作成する方法

  1. シーンプレート エディタの左側を右クリックし、[スイッチを作成]を選択します。
  2. リストからスイッチにフロントプレートをドラッグ アンド ドロップします。
  3. チェックを追加して、スイッチ内のどのフロントプレートを表示するのかを選択します。

    注: スイッチの子をオンにして表示されるようにした場合は、他のスイッチが自動的にオフになって、非表示になります。

シーンプレート エディタでフロントプレートを管理する方法

フロントプレートの選択を複製するには、選択項目を右クリックし、次のいずれかを実行します。

この後に変更を加えるには、次の操作を行います。