2 点からベクトルを計算する(CAL[ジオメトリック計算]コマンド)

vec 関数と vec1 関数は、2 点からベクトルを計算します。

vec(p1,p2)

p1 から p2 までのベクトルを返します。

vec1(p1,p2)

p1 から p2 までの単位ベクトルを返します。

次の例は、CAL コマンドを使用して、選択したある円の中心点から別に選択した円の中心点の方向に、選択したオブジェクトを 3 単位移動しています。

コマンド: move

オブジェクトを選択:

基点 または 移動距離を指定: 'cal

>> 式を入力: 3*vec1(cen,cen)

図形を選択 CEN スナップ: 円または円弧を選択します。

目的点を指定 または <基点を移動距離として使用>: 点を指定するか、[Enter]を押します。

次の例は、ベクトルと点の計算の意味を説明しています。

ベクトルと点の計算例

意 味

vec(a,b)

a から点 b までのベクトルの移動量を返します。

vec1(a,b)

a から点 b までの単位ベクトルの方向を返します。

L*vec1(a,b)

a から点 b の方向の、長さ L のベクトルを返します。

a+v

a がベクトル v だけ移動した点 b を返します。

a+[5<20]

a から 20 度の角度で 5 単位離れた点 b を返します。[5<20]は球座標のベクトルです。